2025年5月19日月曜日

ガイド養成で石渡健君と小川山へ

ジャミングのポーズをとる山岸さん、北平さんと
川上村ルーフロックにて

この週末は都岳連ガイド養成8期の実技審査を行うために小川山に滞在していました
初日は土砂降りでしたが二日目は雨も上がって無事に終了できました
受講者、講師及び岩根山荘に感謝します
では週末を振り返ってみましょう

5月17日土曜日
北海道の旭川から講師として招いた石渡健君を四街道でピックアップして小川山へ向かいました
健君との出会いについてご興味のある方は「2003黒部の壁」を参照してください
2017年にヨセミテ・キャンプ4で再会し、2023年にヨセミテ・エルキャピタンへ行った仲です
健君は5.14c/dを登るだけでなく安全管理についてもパーフェクトであることをエルキャピタンで確認できたのでヨセミテ滞在中に都岳連ガイド養成委員会へ加わってくれることを頼みました 健君はJFA(日本フリークライミング協会)会員で、JFAは都岳連加盟団体です

双葉SAのスマートETCゲートで高速を出て信州峠への道を走り、川上村セブンイレブンに立ち寄ったころから雨が降り始めました
バスの車庫や倉庫と化した岩根山荘の「オンサイト」を開けてもらうよう昨日お願いしてあったので雨でも実技を実施できる状態です 実質的に閉鎖状態だった「オンサイト」でしたから都岳連の依頼なので断れなかったのかもしれず、本当に感謝です
16名全員が雨にぬれずに実技を行うことができました 夕方には雨もやみました
16時30分からは日高講師による「ガイドの為のテーピング講習」を実施

18時から夕食
私は受講者とお酒を呑むことは通常は控えていますが、今夜は8期の最後の夜になります
昨年の9月から9カ月に渡って取り組んできたガイド養成ですから山仲間に近い間柄になっています 食後に大広間で少しお酒を呑んで歓談しました
特に山岸さんと健君の話はとても興味深く聴くことができました
例えば
ジャミンググローブの利用はエイドではないのか? テーピングの利用はエイドではないのか? クライミングシューズを履くこと自体エイドではないのか? 衣服を着て登ることは体を保護することになるのでテーピングと同様ではないのか?
などなど

5月18日日曜日
7時朝食 2班に分かれて8時出発
TGB,TGTはショートロープ、スタカット、フィックスロープを組み合わせたガイディング
SG,EGはマルチピッチクライミングのガイディング
健君、素直ガイド、私の三人はSG,EGを担当しました 山岸さんの相手をできるのは健君しかいません 私たちの班はオールナチュラルプロテクションのマルチピッチルートでガイディング審査を行いました
2班ともすべてのプログラムを終了して岩根山荘に再集合したのは予定通り15時
最後に集合写真を撮影して解散 名残惜しい気持ちで別れました

クライマーたるもの小川山へ行って「ルーフロック」に立ち寄らないという選択肢はないでしょう
ワイドクラックの国内第一人者といっても過言ではない山岸さん
世界最難ワイドクラックである「センチュリークラック5.14b」に愛を注ぎ込んでいる北平さん
この二人が再会したわけです
そこに健君が加わったわけですからボルテージは最高潮に達したことは言うまでもありません
チョーク1袋、スリング1本、カラビナ1枚でも構いませんから是非ルーフロックで購入していただきたい思いです

健君と私はもう一泊することにしてみんなと別れました ヘルシーの湯で汗を流し、ナナーズで買い出しをして廻り目平キャンプ場でキャンプ 設営した場所はサイトDのいつもの場所です
明日はセレクションを登って帰ろうということでシュラフにもぐり込みました

5月19日月曜日
インスタントラーメンの朝食を食べてからテントを撤収して屋根岩へと向かいました
セレクションには誰もいませんでしたが懐かしい「蜘蛛の糸」にトップロープをかけてリハーサルしているパーティーがいました 私たちの時代はナッツで登りましたが今はマイクロカムなのでずいぶん楽に登れるようになったでしょう
最上部で左に分かれてアンダークリングでトラバースして、ビレイステーションにたどり着き、そこから右のフレークをレイバックで登って終了点です
12時半でした
懸垂下降はやめて歩いて下降しました
大日広場駐車場に戻り、すぐに出発 休日は猛烈に渋滞する中央高速ですが平日の今日はがら空きで、双葉SAを15時14分に入り千葉北ICを17時58分をでました 健君とは四街道駅で別れました

無理を言って開けてもらった「オンサイト」
グレード別のテープは老朽化ではがれており、健君と素直ガイドに再評価してもらいました

懸垂下降からの登り返し
素直ガイドのデモンストレーション

テツもめんこかったけどスティールも本当にめんこい

岩根山荘の夕食

オールナチュラルプロテクションのマルチピッチクライミング
支点構築が全てのルートなのでガイド審査には最適のルートでした

クライアントに懸垂下降してもらうための審査

石楠花が見ごろになっていました

健君とこうしていると
ヨセミテのキャンプ4にでもいるような気分になります

タープの下にテーブルをセットしてのんびりしました

セレクション1ピッチ目
クラックの向きが悪く易しくはありません

4ピッチ目

セレクション最終ピッチ
キャメロット#3を決めてレイバック

屋根岩2峰にて

健君、必ず「もんてきて」

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