2021年6月27日日曜日

印西クラック無料体験クライミング二日目


私たち家族三人に鈴木さんと中島さんが加わって昨日に続いて5人で対応することができました

50人もの体験クライミング希望者に対応するために必要な機能としては次のようなものがあります
1.受付管理 2.ハーネス装着 3.ビレイヤー 4.ハーネス取り外し
これを5人でフル回転させると1時間当たりの処理能力は最大で20人だということがわかりました
10人以上のスタッフを確保できれば10時半から17時半迄の7時間で140人に対応することが理論上は可能です

印西クラックという他に例を見ない尖がったクライミング施設は船橋ロッキーの田村さんがオーナーで運営委員会による無償の個人的奉仕活動として運営しています
この土日は松本さん、砂田、鈴木さん、中島さんに対応していただき、無料体験クライミングを乗り切ることができました

そんな中で、茨城からAさん、そして都岳連のモンターニュで一緒に登っているSさんとMさんが一般利用で来てくれました

素直さんが前傾壁にクラックを使用しないで登るライン「マーガリン5.10c」を設定しました
なぜ「マーガリン」というルート名にしたの?とのMさんの問いかけに対して素直さんは次のように答えました
「ジャムを使わないのでマーガリンにしました」

次回無料体験クライミングは7/31-8/1を予定しています

2021年6月26日土曜日

印西クラック無料体験クライミング初日


印西クラックではBighopの運営管理会社のサポートを受けて無料体験クライミングなるイベントが今日から9月末にかけて8回実施されることになっています
本当にありがたいことです
そして今日はその初日
本来であれば私と素直さんはガイドの仕事で不在の予定だったのですが、日曜日の天候が不安定なためにガイド山行を中止にしました
それで急遽印西クラックへ行くことがかなったのです
もし、ガイド山行が中止にならなかったらどうなっていたか?
幸子さんと松本さんの二人で50人の参加者のビレイヤーをしなければならなかったことになります
コンペのビレイはテクニカルインシデントをとられないためにしんどいものがありますが、ど素人のおこちゃま達のビレイも気を使います
結局、松本さんに加え砂田が助けに来てくれて私、素直さん、幸子さんの5人のビレイヤーで対応することができました

時系列で一日を振り返ってみます

2021年6月20日日曜日

梅雨の晴れ間にマスキ嵐沢


雨が心配された日曜日
今年二回目のマスキ嵐沢へ個人ガイド山行として行ってきました
幸いなことに雨に降られることもなく、時々陽射しに照らされることもある一日でした
全般的に藻の発達が顕著で「二段くの字滝」は持参したタワシでブラッシングして登りました

顕著な滝のすべてでビレイを行ったことと、6人パーティーであったことを考慮すると、とてもスムーズな遡行でした
参加メンバーがそれなりの経験者だったことが大きな要因でしたし、素直さんと私のロープ操作もさすがに手慣れたものでした

2021年6月19日土曜日

印西クラックでビレイ講習会


今日は印西クラックでビレイ講習会を行いました
きっかけは一通のメール
『印西ロッキーでボルダリングを親子でしたことがあるけれど、子供がリードクライミングをしたいというので、ビレイを教えてもらえないか?』
というものでした
開催することにしていつものメンバーにも声がけしたところ、Mさんが来てくれることになりました
私のビレイ講習会はビレイを25ステップに分解して、一つ一つの理屈を説明しながら講習していきます
形を真似するだけでは身につかないビレイの本質を理解できるのではないかと思います

2021年6月13日日曜日

孫と花火を楽しんだ初夏の夜


2000年8月に表銀座から槍~穂高を縦走した時に北穂の幕営地で花火をしたことがある
長女が中学2年、次女が小学6年、素直さんが小学3年だった
子供たちは大喜びで、これ以降「我が家の夏山合宿」では私のザックの背中には花火を入れておくことが恒例となった

子供たちがもっと幼いころにも家の庭で時々花火をしていた
それを縁側から目を細めながら見守っていた父の姿も浮かぶ

今日は娘たち家族がやってきて庭でBBQをした
ぶ厚いラムステーキをたくさん焼いた
夕暮れになって花火をした

私は縁側から目を細めながらそれを見つめた

2021年6月12日土曜日

岩塔のてっぺんに開店した山カフェはプライスレス


良い天気に恵まれて良い一日を過ごすことができました
てっぺんから見る富士山、南アルプス、八ヶ岳、少し雲があってそれが風景をダイナミックに演出してくれました
気温もちょうど心地よく、風も穏やかでした

岩塔の上は四畳半くらいの広さがあります
ここでコーヒー豆をミルで挽いて、湯を沸かし、ドリップしました
参加メンバー差し入れのおしゃれなお菓子もイチゴの風味高いもので、コーヒーにとてもマッチしていました
まさにプライスレスの山カフェ

そして下降開始直後の出会いとサプライズ!

2021年6月6日日曜日

三ツ峠で屏風岩を目指すメンバーへエイドトレーニング


上高地から涸沢への道すがら聳え立つ屏風岩
多くの登山者は自分とは別世界と思っていることでしょうし、あるいは屏風岩を登る人がいること自体を知らないかもしれません
そして、この屏風岩を登ることができるということを知った時、いつの日にか登ってみたいと思うのは山登りに心を奪われた人のごく自然な感情かと思います

ガイドオフィス賀来さんちの山」ではそのような方々の屏風岩登攀のサポートを行っています
印西クラックでエイダーの扱い方の基礎を2回~3回講習した上で、三ッ峠などの外岩で更にトレーニングします

この土日は、そのトレーニング山行でした

日本国内でのエイドテクニックは1970年代中盤頃から大きく変わりました

変化のきっかけは二つありました
1.シットハーネスの登場
それまではチェストハーネスが主流でしたからエイドテクニックは「巻き込みと突っ張り」あるいは「吊り上げ」以外に選択肢はありませんでした
1970年代半ばになってトロール社のウィーランスシットハーネスが日本国内でも広く普及するようになり、状況は一変しました

待望の本が邦訳「クラック・クライミング」


ロクスノ92号によるとピート・ウィタカーの「クラック・クライミング」が邦訳され出版予定とのことです
素直さんと二人で翻訳することも検討中だった「クラック・クライミング」
市場規模が大きい小さいを抜きにしてこのような本を出版してくれる「山と渓谷社」に感謝です
1977年にダグ・スコットの「ビッグ・ウォール・クライミング」が出版されたときも狂喜して喜びましたが、今回も大喜びしました

2021年6月1日火曜日

ビレイについて考えながら登った一ノ倉沢


今日のお客様は元々はお二人の予定だったのですが、お一人がクライミングジムのリードで怪我をしてしまい直前に参加不可能となりました
日々精進している私のお客様らしい話ですが、怪我をしたというのは笑い話では済まされません
私はビレイ講習会を印西クラックで幾たびか開催していますが、参加者の多くが実際のフォールのビレイ経験に乏しく理論立てて学習したことがありません
ここであらためてビレイ技術習得の意味を確認したいと思います

ビレイ技術習得というとリードするクライマーの為の技術習得だと考えているかもしれませんが、そうではありません
ビレイヤーが正しいビレイをしているのかを判断するスキルを身に着けるための技術習得です
正しいビレイをしていないビレイヤーに対して指摘ができないこと自体が大きなリスクになります
正しいビレイを理解していればビレイヤーを選択することも可能になります
自分自身の身の安全を守るためにも正しいビレイ技術の習得は必須だと思います