2022年5月30日月曜日

論理的思考を重視した「学び舎」でありたい


昨日、三か月のトレーニングを共に過ごしたメンバーと北穂高岳に登ることができました
参加したメンバーが共通して言うのは
「他のスクールはやり方を教えてくれるだけだが、このスクールはその技術の背景にある理由や経緯も同時に説明してくれたので、とても良く理解することができた」
というものでした

教える側と学ぶ側
素直ガイドの説明に真剣に耳を傾けて学習しようとする学ぶ側のスキルと相まって学習効果が高まると思いますが、そういった意味で今回の参加メンバーの多くが学ぶスキルが高かったと思います
実技2でトレーニングした雪上歩行「キックステップ、スリーオクロック、ダイヤゴナル」やそして実技1と2で講習したショートロープにおけるクライアント側が理解しておくべきポイントなど・・・

2022年5月22日日曜日

ガイド養成実技6小川山

日高講師による「ガイドに必要なテーピング講習」も目玉の一つ

あいにくの雨模様で気を揉みましたが、なんとか完了することができました
涙ぐましいほどの準備をして臨んだ方もいらっしゃることを知っています
定められた職域の中でお客様の安全を確保することがガイドの第一の使命で、安全管理意識の高低が重要視されます
その点も含めて二日間の岩稜ガイディングやクライミングガイディングを通じて審査を行いました

実技4や5に引き続いて今回も第5期エキスパートガイド志願者は極めて優秀で、サポートに入った素直ガイド自身が彼らからインスパイアされるほどの人材だとベタ褒めでした
彼らは豊富なクライミング経験から得たトラブル時の対処方法の引き出しをたくさん持っており、小さなミスもたちどころにカバーします
エキスパートガイドはワールドクラスのクライミングを行えるレベルのリスク管理能力と人間としての高い品格を持っていることを私としては期待していましたから、期待通りの人材で嬉しくなりました

私たち公益社団法人東京都山岳連盟プロガイド養成委員会はガイド志願者にいつも問うています

2022年5月17日火曜日

一ノ倉沢烏帽子スラブ下降用支点整備


元々はクライアント3人で素直ガイドと私の2パーティーの計画でした
ところが2名キャンセルとなりお一人様だけになってしまいました
本来なら中止するかガイド料を値上げするのが普通でしょうが、そのまま実施することにしました
お客様が一人だけなのでガイド自体は素直ガイドにまかせ、私はかねてから実施したいと思っていた烏帽子スラブの支点整備を行うことにしました こういう条件でもなければ実施できないことなので、むしろチャンスかもしれません
過去30年間のルート開拓で打ったボルトは数百本に及ぶと思いますが、その時に活躍した松下電工製バッテリーハンマードリルEZ6800はすでにバッテリーが使えない状態だったので2019年にマキタHR171DZKへ買い替えていました
さらにペツルのハンガー(昔は平山ハンガーを良く使っていました)やステンレス製「後施工アンカー」など当時と同じ資材を整えてザックに詰め込みました
物凄い重量です

5月16日
15時に素直ガイドの運転で自宅を出発 16時八重洲でHさんをピックアップして18時25分に土合山の家に到着
宿泊客は私たち三人だけのようで大変恐縮しました
いつもの豪勢な夕食でした クライマーとして食事制限をすることが体に染みついているので食べきれませんでした 食後は温泉に入って21時に就寝

2022年5月15日日曜日

雨模様をぬうようにして新緑の鬼石沢へ

鬼石


雨が続いて天候が芳しくありません
数日前には中止を真剣に検討していましたが、対象の修正などで対応できる程度の天候状態に落ち着き始めました
当初の予定は檜洞でしたが増水が続いているので鬼石沢へ変更して大井松田ICで東名道を降りました
初日は一軒屋避難小屋までなので時間がたっぷりあります
雨模様なのでスーパーマーケットの立体駐車場の軒下をお借りして講習を行いました
それは荷物の件です
私のザックの中身をすべて出してひとつひとつ説明していきました
そしてザックの外に何かをつけたりぶら下げたりしないで、すべてをザックの中に入れていること 足元の視野を確保するためにもザックは極めてシンプルなものであることなど・・・
そんな説明をしていたら雨も小やみになりました
いったん西丹沢ビジターセンターまで行って登山計画書を提出してから大滝橋まで戻り歩き始めました

2022年5月11日水曜日

古川さんの通夜

懸垂下降の途中停止


古川さんが印西クラックに一人で来たのはかれこれ1年ほど前のことだったと思います
山岳看護師資格取得を希望されて登山修行をしたいということで門をたたいてくれたのでした
抜群の身体能力は目を見張るものがありましたがその理由を知ったのは数か月後のことでした
そしていつも一緒に山へ行っているご近所の高垣さんとトレランつながりの仲間でハセツネ関連のスタッフなどを一緒に担当しているということを知りました
楽しいエピソードなどをこっそり教えてくれたりして大笑いしたこともありました

2022年5月8日日曜日

GWのガイディングは素直ガイド


今年のGWは素直ガイドが大活躍でした
山に行きっぱなしという感じで、本当にご苦労様でした
  • 白馬岳主稜 4月30日 ワンデイ
  • 北穂高岳東稜 5月3~5日 横尾から往復
  • ハイマウンテンスクール 谷川岳天神平 雪上トレーニング 5月7日
  • 大学山岳部ヘッドコーチとして現役部員達と西丹沢マスキ嵐沢 5月8日
それにしても全て天候に恵まれたのは幸いでした

2022年5月7日土曜日

雪上技術講習 谷川岳


今月下旬に予定しているハイマウンテンスクール春山編では北穂沢を登下降します
確実な雪上技術が必要なので受講生への特訓を目的にして谷川岳に行ってきました
この手の雪上技術についてはまもなく創部100年を迎える「日大山岳部」OBで現ヘッドコーチである素直ガイドの独壇場であることは言うまでもありません
日大山岳部では年間目標を12月20日頃から1月10頃まで行われる冬山合宿に置いています
4月に入部した部員の多くは山の経験のほとんどない素人なので、その新入部員を4月から12月までの8か月間で厳冬期の北アルプスの稜線を歩けるようにするために多くの時間を費やして訓練するわけです 新入部員は毎年入ってきますからこれを毎年毎年繰り返しています
素直ガイドはこれを10年に渡って繰り返してきましたので、雪上技術に関しては文字通りプロと言えるでしょう

ちまたにたくさんある雪山講習会は失礼ながらただ雪面を登り降りするだけというのが少なくありませんが、今回は素直ガイドによる講習会です

私はあくまでもサポートという立場で補助しましたが、北穂沢を登下降する為の技術講習としてはほぼ完ぺきな講習会となりました

内容の一部をご紹介します

2022年5月5日木曜日

久しぶりにのんびり 那須


土日はガイドの仕事か印西クラックの店番
幸子さんは教育委員会からの依頼でやむなく週五日勤務になってしまいました
一方で私はウィークデイは都岳連のドキュメント作成作業とZoom会議の連続
私は土日はガイドの仕事で忙しく幸子さん一緒に過ごす土日はほぼ皆無になりました
4月以降は少なくとも印西クラックの店番を最小限に抑えることにしました

このゴールデンウイークも三日間ほど店番をしましたが、5月3日から5日までは幸子さんと久しぶりにのんびりとすることに決めました
なお、素直ガイドは北穂高岳東稜ガイドで不在です

行った場所は30年ほど前から家族全員で通い続けている那須の山奥
お気に入りのキャンプサイトは今も健在でした