2014年10月30日木曜日

Midnight Lightningとリン・ヒル


Midnight Lightningの取付点にチョークによって描かれている稲妻マークをInkscapeで描画してみました
このInkscapeは優れもので、アドビのイラストレータに準じた操作を行えるオープンソフトです
下敷きにした原画は2010年にヨセミテを訪れた際に撮影したものを利用しました

チョークで描いた雰囲気が伝わっていますでしょうか?

フリークライミングの聖地CAMP4にある世界で最も有名なボルダー課題の一つであるMidnight Lightningのことは何度も触れていますし、私の愛すべき石渡健君が数年前に登ったという便りを今でも心のなかで大切にしています

ですから、取付き点に描かれた稲妻マークを描いてみたいとは常々思っていたことでした

そして完成したMidnight Lightningのマーク
せっかくなので当ブログのガジェットに追加してみることにしました
そして、そのガジェットのリンク先に設定したのがリン・ヒル自身がUPしたYouTube動画です
核心部の稲妻型ホールドへのデッドポイントとリップでの美しいマントリングに身が震えます

リン・ヒルについては、あらためて説明する必要はないと思いますが、彼女と間近で接する機会が私にはありました
20年くらい前に長野で鍋林カップと称してジャパンカップが開催されたことがありました
その大会の審判を北山真さんや山崎順一さんなどと務めましたが、そのコンペにリン・ヒルが出場したのです

私が関係した数あるコンペの中でももっとも感動的なシーンが展開されました

ファイナル、スーパーファイナルと競技は進み、陽は暮れてクライミングウォールはライトアップされました
この続きはあらためて別の機会ということにしたいと思います

ところで、ここのところ左ひじが痛くてコップすら持ち上げることが出来ません。右ひじにも鈍い痛みが走ります
リン・ヒルのこのような動画を見るとモチベーションが過度にあがってしまい、甘いホールドを無理なムーブで保持してデッドポイントしてしまうからです
情けないのは私がデッドポイントで取りにいくカチを体脂肪率6%の息子はガサツな下手くそムーブでスタティックにワシヅカミしてしまいます
日課としている自宅ボードでのクライミングは一週間ほどお休みした方がいいのかも

その息子は今日、一週間の予定で冬山合宿の荷上げの為に槍ヶ岳へ向かいました
猪熊さんの予報では明後日あたりから大荒れになると予測しています
2002年11月の殺生ヒュッテの方々の遭難を忘れることは出来ません