それは角掛さんが辻君に持たせていた「HITOCOCO(ヒトココ)」という名称の20gほどの小さなプラスチック片に関することだった
きっかけは今回の捜索で角掛さんが辻君に「HITOCOCO(ヒトココ)」を持たせたことによる
単独で七倉から湯俣川そして天上沢へと土橋さんを捜索するために遡行するという辻君に角掛さんが持たせたのである
そして帰りの車のなかで「HITOCOCO(ヒトココ)」の詳細を角掛さんからうかがうことが出来た
角掛さんが属する日本勤労者山岳連盟(労山)で今年2月に谷川岳で「HITOCOCO(ヒトココ)」をテストしたという。最初はビーコンとの棲み分けが理解しにくく戸惑いもあったが、白毛門沢出合に隠した「HITOCOCO(ヒトココ)」を「土合山の家」から探知するという実力を知って感嘆したという
どうやらこのプラスチック片は遭難救助の世界に革命をもたらしそうだ
そこで、帰宅後さっそくネットで検索してみると10月15日から17日まで東京ビッグサイトで開催される「危機管理産業展」の日建リース工業のブースで展示されることを知り、今日午前中に行ってみた。
元々認知症老人の徘徊対策として開発されたようだが重量20g、電源寿命三ヶ月、防水機能IPX7というスペックにより山岳用として十分に使用可能であることが理解される
ブースで私に説明してくれる係員の方に事情を説明すると写真撮影をしても構わないという
ごく近い将来「HITOCOCO(ヒトココ)」を携行するのが常識となり、登山届に「HITOCOCO(ヒトココ)」のID番号記述欄が設けられることになるだろう
すでに私の頭のなかでは「HITOCOCO(ヒトココ)」を持たないで単独行をする人は山仲間ではないとさえ思いつつあるのだった
この「HITOCOCO(ヒトココ)」がもう一年早く開発されていれば、恐らく土橋さんはいち早くこれを買い求めていただろう。そして最初のヘリ捜索で彼を発見することが出来ただろう。
そう思うととても悔しい。
「HITOCOCO(ヒトココ)」のサイト
レンタルの日建(日建リース工業)のブースでは「HITOCOCO(ヒトココ)」をメインにして展示していた
無線ヘリに搭載するソリューションも展示されていた
日山協や労山もすでに普及に積極的なようだ
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