2019年8月4日日曜日

今週末は北岳バットレス


久々に北岳バットレスに行ってきた
バットレスについては少し付加情報を記述しておく必要があるかもしれない
なぜなら印西で一緒に登っている優秀なスポーツクライマーが北岳登山の延長線上に北岳バットレスのクライミングを位置付けていることをある時知ったからだ

昔の山行記録をひっくり返してみると1979年8月4日に砂田と登った記述がある 当時は広河原への自家用車の乗り入れが自由だったので北岳バットレスの登攀は夜行日帰りで計画されることも少なくなかった この時はピラミッドフェイスから四尾根を中継して中央稜へつなぐ予定で大樺沢二股を6:50に通過し土砂降りの雨の中のクライミングに嫌気をさしてピラミッドフェイスの途中から4尾根に逃げて最後にCガリー側壁を登って山頂へ抜け、八本歯のコルから一目散に大樺沢を下降し広河原帰着が17:30とある

その三年後、1981年にマッチ箱のコルが崩壊
これにより中央稜へ取付くことがほとんど不可能になった

マッチ箱のコルが崩壊して20年が経過し、崩落が沈静化したと思われる2001年に幸子さんと小学4年生だった息子を連れて第四尾根を登ったことがある この時は快晴だったけれどマッチ箱のコルから崩落した岩石がガーリーを埋めており下部岩壁を抜けるのに相当な神経を使った記憶がある

そして、2010年・・・たった9年前のことだが第四尾根の最終ピッチが崩落したのである

私が行ってきたファミリー登山はパートナーがど素人の幸子さんと子供たちなので、それなりの訓練を受けた一般山岳会の行う登山とは完全管理基準が別次元なほどに厳しいのは当然だと思う
その厳しい安全管理基準が現在のガイド山行にも受け継がれている

幸いにも良い天候と楽しいパートナー達に恵まれ素晴らしい三日間となった