2013年1月14日月曜日
私は哭いた
今日は大雪でどこへも行けなかった。こんな大雪の日にはむしろ房総や筑波の山へ行くと、非日常の世界を堪能できるのだが・・・
さて昨日は母とミサに与った
穏やかな日曜日で庭には蝋梅がかぐわしく、悪天候が翌日にせまっているということがうそのようであった。
ミサの始まる20分前に教会へ到着し、余裕を持って着席した。いつもこうありたいものだ。
やがて里野さんの旦那さんがやってきて私の隣に座った
それからシスターが小学生の女の子を二人連れてきて、私と里野さんの間に座らせた
里野さんが典礼聖歌のページを二人の可愛らしい女の子に教えるなどして面倒を見ていた
ミサの中で小林神父に紹介された新成人に対して拍手をする場面があった。里野さんの旦那さんと私の間に座っていた女の子が天真爛漫といった様子で大きな拍手をした
私はとても嬉しくなって女の子を見た
その無邪気な可愛らしさはまるで「アルプスの少女ハイジ」のようだった
私は思わずにっこりしてしまった。
ミサが終わって、信徒会館での用事を済ませてホールへ行くと里野さんの奥さんと母が話していた。
里野さんの奥さんが「あの子達の里親になったんです」という
二人の女の子がホールの黒板でお絵かきをしながら楽しそうにはしゃいでいる
それはミサの時に私の隣に座った可愛らしい女の子達だった
里野さんの奥さんの説明によると、女の子の両親が離婚し、再婚相手の男と母親から乱暴を受けて家出をして、警察に保護されたのだという。再婚相手の男だけでなく母親からも乱暴を受けていたということに深い悲しみを覚えた
とりあえず、学校へ通わせ、高校だけは卒業させたいと里野さんはいうが、里野さんの旦那さんも奥さんもすでに高齢である
国からは一人当たり4万円の補助があるというが、それだけの補助で学校へ通わせることも難しい
このような子供への暴力の報道が毎日のようにテレビのニュースで流れる
そんなニュースを見るたびに、鬼畜という言葉を思うが、身近に感じたことはなかった
里野さんの奥さんはいう
「この日本で、こんな酷いことが行われているということを皆に知ってもらいたい」と
「ランドセルはタイガーマスクに用意してもらったけれど、着る服もたりない。靴でも服でもなんでも構わないから、教会でこの子達を支えて欲しい」と
私は涙が止まらなかった
そして終戦後、大分県中津のドン・ボスコ学園で戦争孤児の保護にあたったサレジオ会のカール・デンライトネル神父を思い出し、また哭いた
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿