越後駒ヶ岳と八海山
昨日、日帰りで新潟を往復した
大学生の頃、山登りを続けるなら学費は出さないと両親に反対され、「学費はいらない、そのかわり山登りに口出しするな」と言い放って家を飛び出し、一人暮らしをしながら学資と山行費用を捻出するために土木工事現場で働いた
なんという親不孝もの
そして働いた工事現場のひとつに上越新幹線のトンネル工事がある
地下数百メートルでの作業は殉職者が出るようなそれなりに危険なものだったが、危険な場所で男たちが力を合わせて何事かを成し遂げようとする様子はチームワークの優れた登山パーティーにも似て、やりがいのある職場だった
また山の奥深い場所に設置されたいわゆる飯場は国家プロジェクトとも言えるような上越新幹線敷設にふさわしいもので、私には海外遠征登山隊のベースキャンプのように感じられ毎日がうきうきするようなものだった
休みの日には職場の兄貴分たちに連れられて苗場へスキーにもよく行った
細い山道の急カーブを時速120kmで走っていく
当時の車には時速110kmを超えると「キンコン・カンコン」という警告音が鳴るような仕様になっており、それゆえに、飯場の若衆はこの細い道を「キンコンロード」と呼んでいた
上越新幹線に乗るたびに1977年から79年を過ごしたあの現場を思い出す
そのトンネルを抜けて越後湯沢から浦佐に至るまでわずかな間だが山が見える場所がある
出張用の旅行かばんに重い一眼レフをしのばせ、車窓から撮影した
2009年
2 件のコメント:
賀来さん、こんばんは
1977年には私は今の会社におりました。
山形の片田舎から都会に出て都心をサービスカーで回っておりました。
なんとバイトでトンネル工事をしておられたんですね。
それにしても越後駒ケ岳そして八海山良い姿をしておりますね。
なかなか縁遠いやまですが登ってみたくなりました。
久保田さん
おはようございます
国家的プロジェクトであった上越新幹線の隧道工事は危険手当がつきましたから収入の面でも魅力的で、短期間で1年分を稼ぐという感じでした
さて、越後駒ケ岳ですが、堂々とした山ですね。
新幹線の車窓からのショットでしたのでシャッター速度1/1600でRAW撮影
隣りの八海山や中ノ岳とあわせて越後三山として親しまれていますが、私もまだ登ったことがありません。
山の向こうは奥只見で銀山平の石抱橋からの越後駒ケ岳の写真がJRのポスターに使われたことがあって、心を奪われたことがあります。
この山をとり囲む沢はどれも難物ばかりです
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