2013年4月16日火曜日

越後駒ヶ岳と八海山

越後駒ヶ岳と八海山

昨日、日帰りで新潟を往復した

大学生の頃、山登りを続けるなら学費は出さないと両親に反対され、「学費はいらない、そのかわり山登りに口出しするな」と言い放って家を飛び出し、一人暮らしをしながら学資と山行費用を捻出するために土木工事現場で働いた

なんという親不孝もの

そして働いた工事現場のひとつに上越新幹線のトンネル工事がある


地下数百メートルでの作業は殉職者が出るようなそれなりに危険なものだったが、危険な場所で男たちが力を合わせて何事かを成し遂げようとする様子はチームワークの優れた登山パーティーにも似て、やりがいのある職場だった
また山の奥深い場所に設置されたいわゆる飯場は国家プロジェクトとも言えるような上越新幹線敷設にふさわしいもので、私には海外遠征登山隊のベースキャンプのように感じられ毎日がうきうきするようなものだった
休みの日には職場の兄貴分たちに連れられて苗場へスキーにもよく行った
細い山道の急カーブを時速120kmで走っていく
当時の車には時速110kmを超えると「キンコン・カンコン」という警告音が鳴るような仕様になっており、それゆえに、飯場の若衆はこの細い道を「キンコンロード」と呼んでいた

上越新幹線に乗るたびに1977年から79年を過ごしたあの現場を思い出す

そのトンネルを抜けて越後湯沢から浦佐に至るまでわずかな間だが山が見える場所がある
出張用の旅行かばんに重い一眼レフをしのばせ、車窓から撮影した


2009年