桃源郷を走る「あずさ9号」
4月6日土曜日は妻と青春18切符を利用して甲府在住の細田さんと久しぶりの山歩きとなった
数日前から天気予報では週末の爆弾低気圧の発達を予告していたので、暴風雨の場合には温泉に入ってワインでも飲んで過ごすことにして、まずは甲府盆地へ行こうということになった
春の甲府、特に盆地の東側半分は桃の花が咲いてまさに桃源郷となる
例年は4月の中旬からが見ごろだが、今年は桜の開花が早いので4月第一週の土曜日に計画となった
しかしながら今年の桜の開花が異常なほどに早かったのと同様、桃の花の開花も早かったようですでに盛りは過ぎていた。それでも咲き残った桃の花が絨毯のように広がっていた
雨にもほとんど降られず、ゆったりとした休日を過ごすことができた
すっかり明るくなった4時50分に妻と徒歩で出発し、5時20分の始発に乗車
東京駅で6時30分発の中央特快高尾行きを待っていると驟雨
まるで夕立のようだ
これはやはり暴風雨の山行になるのかと思いながら雨を見る
高尾で甲府行き普通電車接続に30分ほどの待ち合わせ時間があった
下車して駅前を少し見て歩く。途中下車自由というところも青春18切符の良いところだ
相模湖ではまだ桜が満開
6両編成の甲府行きの普通電車は大月を過ぎ笹子トンネルを抜けて甲府盆地へと入っていく
車窓から桃の花が見え始めた
列車は山間部から甲府盆地の平野部へと入り桃畑の間を走っていく
待ち合わせの春日居町駅には9時30分に到着
春日井駅は無人駅
ホームから線路へ下ると細田さんが上り線側にたっていた
久しぶりの再会を喜び合い、さっそくゆっくりと歩き始めた
駅から数十メートルあるくと地元の老人会がお茶のサービス
御茶請けの漬物も美味しかったし、お茶も美味しかった
なんというありがたいサービスだろう
国土地理院の地図を「参謀本部の地図」と呼ぶおじいさんに今日のコースを細田さんが説明する
参謀本部の地図・・・には驚きました
桃の花は確かに盛りを過ぎていた
それでも咲き残る濃い桃色の花を十分に楽しむことが出来た
山麓の斜面をゆっくり登ってゴルフ場を迂回し駐車場とトイレのある兜山登山口に到着した
ここから1時間程整備された道を登っていくと兜山に到着した
山頂から少し東へ下ったところに展望の良い場所があって三つのベンチが設えてある
ここで昼食
細田さんの分も含めて用意した鍋焼きうどんを調理する
調理していると10名ほどのハイカーグループがやってきた。悪天が予報されていたので私たち以外に、やってくる物好きはいないだろうと思っていたから少しばかり意外だった
岩下温泉まであと五分というところで傘をさす
岩下温泉には新館と旧館があって日帰り入浴は旧館で受け付けてくれた
旧館はとても風情のあるたたずまいで、この雰囲気だけで大満足
スパと名づけられがちな最近の温泉にはない素晴らしい情緒
まるで40年前にタイムスリップしたような感覚
薄暗いギシギシと鳴る板張りの廊下を歩いて脱衣所へ
脱衣所の壁には皇室カレンダー
建物も古いがご主人の素朴な人柄を感じさせてくれる
カランは二つしかないしシャワーもシャンプーもない (石鹸あり、女風呂のみドライヤーあり)
それでも大満足
久しぶりに良い温泉にめぐり合ったと思い、案内してくれた細田さんに感謝
雨が本降りとなったがいったん甲府へ出て軽い打ち上げ
おりしも信玄公祭りであったがあいにくの雨
駅近くの蕎麦屋でBグルメ名物となった鳥モツを酒の肴にビールを呑んで締めくくった
甲府からは「ホリーデー快速ビューやまなし」に乗車。ボックス席を妻と二人で占領出来るほどにすいていた
四街道では土砂降りの雨だったので、息子に車で迎えに来てもらった。
楽しい休日に誘ってくれた細田さんありがとう
オンラインアルバム
甲府からは「ホリーデー快速ビューやまなし」に乗車。ボックス席を妻と二人で占領出来るほどにすいていた
四街道では土砂降りの雨だったので、息子に車で迎えに来てもらった。
楽しい休日に誘ってくれた細田さんありがとう
オンラインアルバム
7 件のコメント:
僕もこの桃源郷を見に行きたいと思っていたのですが、そうですか、もう終わりですか。
山梨は母方の田舎で親戚もあちこちにあります(僕自身は全く付き合いがなくなってしまいましたが)。甲府には叔父がいて、絹屋という、洋服の生地を扱う店でずっと長く働いていました。いわゆる大番頭という立場でした。洋裁をする女性なら誰もが知っていた店だと思います。
松本にもしばらく行っていません。
特急あずさを見て「あれに乗れば松本に行けるんだな」という気分はよくわかります。
松本の町もすっかり様変わりしてしまっていますが、それでもやはり懐かしい街ですよね。山に登らなくても、松本に行くだけで「あの頃」が蘇ってきます。
塩尻に霧訪山という、昔からの友人が中心になって整備した山があります。展望の良い山だそうです。実は僕もまだ登っていないのですが、一度行ってみてください。
こちらこそ、わざわざ山梨まで来てもらって、ありがとうございました。私自身が兜山も岩下温泉も初めてだったのですが、楽しい休日となりました。鍋焼きうどん、おいしかったなぁ。
帰りの電車は座れましたか? またご一緒させてください。
飯田さん
おはようございます
絹屋ですか、飯田さんも甲府とはご縁があるのですね。
岩下温泉のご主人が「いつもなら、まだ蕾なんですけどね」というくらい今年は桃の開花が早かったようです
長距離列車を見て、その行き先に思いを馳せるというのは、故郷への思いに似た、まさに郷愁を誘う感があります
かつてあった大分へ行く寝台特急富士をみて泣けたことがあります
「きりとうやま」と読むんですね
地図をみると中央アルプス北端の山
私の頭の中にあるライブラリに大切に保存しておきたいと思います
細田さん
おはようございます
のんびりした山でした
あれくらいがちょうど良いです
細田さんのプランニングがはまりました。
細田さんの言うとおり「ホリデー快速やまなし」はガラガラでした
とはいえ、その後のダイヤでは暴風雨で運休になったようですから、ラッキーでした
また山へご一緒しましょう
こんばんは
ピンクの桃畑の中を走る特急列車の写真なんだか懐かしいですね
甲府営業所時代は何度と無く利用させていただきました。
さて、兜山はわたしも登ったことがありませんが場所は山梨県果樹試験場に近いと思いました。 あの付近はちょうど甲府盆地の全容が見渡せる位置だと思います。 仕事で行ったときにはちょうど桃の花のシーズンで盆地全体がピンク色に染まりすばらしい景色でした。
久保田さん
おはようございます
ひんやりとした朝を迎えた関東地方です
ラジオの気象情報では昨夜奥日光で新たに21cmの積雪にみまわれたと告げていました
標高の低い山は夏はちょっと暑くて閉口しますが、秋から初夏まで心癒されるものがありますね
北風にこずえを鳴らす冬木立ちも好きですし、
早春の頃に背中に感じる日差しのぬくもり
そして始まる花々の季節
やがて木々は本格的な芽吹きをむかえ、見る見るうちに新緑に覆われて初夏を迎える
そうなるといよいよ沢歩きのシーズン到来となります
山は365日いつでも素晴らしいものだと思います
賀来さん
再び山を始めてしゃかりきに南アルプスや北アルプスを登っておりましたが、トレーニングで低山に登るようになってからその良さが少し分かるようになりました。
植物や動物など高山とは違ったなんだか柔らかくて多様な四季折々の生き物の息吹を感じることが出来ますね。
明日はまた御在所へ行ってきます。
御在所を中心にいくつかの山をめぐってみるつもりです。
天気予報では今日以上に冷え込むと言っておりましたがかえって山歩きをするには気持ちが良いと思います。
新緑の山を十分に歩いて楽しんできたいとおもいます。
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