2013年5月26日日曜日

初夏のおもむきとなった筑波山


当初、息子に正しいスタンディングアックスビレイを教えようと富士山の5合目へ行こうと計画していた
ところが、個人山行は大学山岳部のコーチ会の許可を得なければ実行できないのだという
それはもっともな話である
とりあえずロッククライミングのビレイと雪上技術の講習を目的とした個人山行の申請をしておくように告げ、息子を自宅に残し、妻と二人で筑波山へ向かった

出発が6時半と遅かったこともあっていつもの筑紫湖到着は8時50分
仕度を終えて出発出来たのは9時20分だった

今日は少し工夫をしてある
それは水の入った2リットルのペットボトルを私が4本、妻が3本をザックの底に入れてきた
こうすることによって不足している筋肉の補強になる
それだけではない 重い荷を背にして登った充実感がある

通常だと筑紫湖から山頂までの標高差820mをノンストップで登るのだが、ほんの少しザックが重くなっただけで、えらくしんどい

噴き出した汗をタオルでぬぐいながら静かに登っていく
耳を澄ますと野鳥の声や沢のせせらぎ、そして尾根を吹きわたっていく「そよかな風」でブナの葉が擦れる音さえも聞こえてくる
森の匂い
肌をなでる風
五感が敏感になり、自然の全てを体に受け止める
山歩きの大きな楽しみである

しかしながら中高年の単独ハイカーの中にはラジオを鳴らしながら登る少なからずいる
そんな人が来るとだいなしである
「ラジオがうるさいのでスイッチを切ってください」と私はなるべくはっきり言うことにしている
今日の人は「いやです」と答えた
ラジオを聴きたいのであれば、せめてイヤホンをしてもらえないだろうか

誰もいない森の中の平坦地で銀マットを敷いて腰を下ろす
いつもの鍋焼きうどんを食べる
マットの上にあおむけになって空を見る
ブナやミズナラの葉が覆いかぶさって空はほとんど見えない
葉と葉の重なり具合の微妙な差で、光の透過に濃淡が生じ、それが何とも美しい

筑紫湖へ戻った時には疲労感を感じたが、それがむしろ充実感を増幅してくれた
いい一日を過ごすことができた


酒寄の農園ではミカンの花がさいていた
初めて見た





完全に初夏
ほんの一か月前の4月20日に職場の仲間と親睦ハイキングで訪れた時には雪さえ舞っていた
この一ヶ月の季節の移ろいに目を見張る





山頂では茨城大学の地質学の授業を行っていた




紫外線100%の強い日差しが照りつけている御幸ヶ原



寝ころんで上をみると木々の葉が重なり美しい