今日も日本アルパインガイド協会(AGS-J)のレスキューマスターである大竹さんを講師とする自主研修
東京都山岳連盟の建部さんも一緒で、ビレイ役に妻も連れてきたので総勢4名
大竹さんはレスキューにかかわる職業に就業しておりレスキューのプロフェッショナルとしてアメリカ式、ヨーロッパ式などそれぞれに詳しい
職業レスキューは山岳チームレスキューを更に上回る安全性・確実性が求められ、救助に特化した道具が使用される
その大竹さんがAGS-Jのレスキューを高く評価する
AGS-Jのレスキューテクニックはガイドが使用するテクニックであって、おもに想定しているのはバーティカル環境でのガイディング中のクライアントに対する一刻を争いながらも限られた装備による安全性・確実性の高いレスキュー、あるいは偶然他パーティーの事故に居合わせた時のレスキューとなっている
レスキューギアに関してもガイド一人が背負っていくことが前提になるので種類と数も限定される
そのような条件下でどのように安全性・確実性を確保するかということがAGS-Jのレスキューテクニックには求められている
そういった意味では個人山行でのクライミングにおけるセルフレスキューとも少し異なる点がある
例えば携行装備で「通常のクライミングでは8mの補助ロープなどは持たない」という声もあろうがAGS-Jのガイディングはクライアントを相手にするものであって個人山行の延長線上にあるものではないと一蹴される
これらのことは山岳クライミングのガイディングを職業とするAGS-Jのガイドにとっては当然の話なのかもしれない
先週の三ツ峠における経験から、手順を理解し覚えるということに絞ればクライミングウォールの方が効率的だということになり物色した結果がココ、神奈川県立山岳スポーツセンター
以前から見事なクライミングタワーがあるなと思っていたし、先月には妻が宿泊して研修室を利用していたこともきっかけとなった
神奈川県立山岳スポーツセンターのクライミング施設に関しては安全管理上の問題から利用には制限がある
至極当然のことである
今回はAGS-Jのレスキューマスターによるガイディングレスキュー技術の指導ということを説明して特別に許可をいただいた
クライミングタワーは見ての通り大規模なもので高さは15m
左右に懸垂下降やレスキュー訓練に利用できる機能も有している
レスキューの訓練なので全天候で実施するのが建前だけれども11時頃から無視できないほどの雨脚となって、山岳スポーツセンターの食堂に一旦退避
山岳スポーツセンターの職員の方々には親切にしていただき、暖房やポットの熱湯も使わせてもらった
食堂をお借りしてロープ担架の編み上げなどをしていると雨も小降りになったようなので、再び屋外のクライミングタワーで15時半まで訓練に励んだ
渋沢で食事後、渋滞に巻き込まれたこともあって帰宅は19時30分
私たち夫婦の28回目の結婚記念日も、こうして夫婦一緒に過ごすことができた
建部さんと知り合えたこともうれしく、今日も実りある一日となったことを大竹さんに感謝したい
食堂でロープ担架の編みあげを見ていた妻は教えたわけではないのにビレイの暇な時に自習し始めたのには感心した
0 件のコメント:
コメントを投稿