ブナの倒木
敬老の日の三連休を利用して桃洞沢に行ってきた
関東地方や中部山岳地帯では味わえない奥深い森
そして流れる沢はナメの連続 ナメの総延長は恐らく10㎞を超える
2009年と2010年に訪れて知った森吉山の北東側斜面に展開される深い森と沢
今回、私を含めて5人で計画した
そして先ほど帰宅した
それではこの三日間を簡単に振り返って見たい
9月14日
例のごとく八重洲集合 出発は6時30分
森吉山は東京からおおよそ700km 仙台がちょうど中間地点だからとにかく遠い
東北自動車道を鹿角八幡平で降りて鹿角花輪の「マルホンカウボーイ花輪店」で買い出しを行い、秋田県道309号(くまげらエコーライン)経由で森吉へと入った
距離的にはこれが最短だが、山中のワインディングロードで車酔いとなったメンバーが出て、この道を選択したことを後悔した
16時に「奥森吉青少年野外活動基地・親子ふれあいオートキャンプ場」到着
広大なキャンプ場に設営されていたテントはたった10張りだけ
芝生の上にムーンライト7とダンロップV6を設営
おいしい夕食と日本酒を楽しんだ
9月15日
まずますの天候で安堵する
いったん、野生鳥獣センターまで車で移動し、支度を整えた
6時45分歩き始めた
桃洞滝までちょうど1時間
桃洞滝など主な滝には残置ロープがあって、少々見苦しい
赤水沢への乗越に通じる枝沢には二か所ほど土砂と流木によるせき止め湖ができており、腰近くまで水に浸かって通過
赤水沢乗越の手前で6m滝を2本越えて稜線にでた
稜線には踏みあとが形成されつつある
赤水沢の支流はスラブを走って下る箇所がいくつかあり、これが面白い
赤水沢本流との合流点で昼食をとり、しばらく昼寝などしてくつろいだ
ここから赤水沢は5mから6mの滝がいくつか連続し、それぞれを懸垂下降、ロワーダウンなどで通過
新しいペツルのハンガーボルトが打たれていた
兎滝も以前は下降支点がなかったがペツルが打たれている ペツル1本の支点では心もとないので灌木を利用して懸垂下降を行った
懸垂下降は50mロープでちょうどぴったりだったので兎滝のスケールは25mだということがわかる
兎滝から下流には滝はなく、川幅いっぱいのナメをうんざりするほど歩かされる
途中でブナの倒木がナメのど真ん中に横転しており、その姿に目を見張った
14時45分野生鳥獣センター帰着
水道で沢靴を洗う
いったんキャンプ場に戻ってから阿仁前田まで温泉と買い出しに出かけた
キャンプ場から33㎞あるので小一時間かかる
阿仁前田駅の駅舎は「クウィンス森吉」と名付けられ温泉施設となっている
「クウィンス」とは奇妙な名前を付けたものだと思い、従業員に意味を問うたところ「花梨」だという
温泉後は、駅前の丸伊で食糧調達をしてキャンプ場へ戻った
サニタリーには電灯が灯るので、そこで炊事をして夕食をとった
キャンプしている人は大幅に減って、静かな夜だった
9月16日
雨を覚悟していたが好い天気のすがすがしい朝を迎えた
夜露で濡れたテントを完全に乾かすことができた
8時に出発
くまげらエコーラインは車酔いするので、これを避けて十和田経由で家路についた
事故渋滞などがあり八重洲には19時到着となった
往復1500kmを超えたが、Sさんから大型1BOXカーを提供いただき、しかもそのほとんどをSさんに運転していただきました
先月の屏風岩合宿の荷上げに続いてSさんには本当に感謝しております
桃洞滝
兎滝25mの下降
素晴らしい設備が整ったサニタリー
阿仁前田唯一の食料品店「丸伊」