「トムソーヤの冒険」最大のアトラクション:洞窟チムニー
家路につく車の中で
「久しぶりに良いルートに巡り合ったな」
と素直ガイドと話した
今回の大人の休日は三連休だったので元々は穂高の屏風岩の予定だった
しかしながら台風14号による増水で横尾谷の渡渉ができない可能性があったので、急遽予定を変更して瑞牆山と廻り目平へ変更したのである
今回登った二本のルートはいずれも屏風岩を上回る充実したルートだった
計画変更をして大正解だった
楽しかった三日間を振り返ってみたい
9/18
台風14号の動きを考慮しながらの準備は数日前から開始し、その準備が大変だった 屏風岩の準備をした上で、あらゆる計画変更を考慮して準備をするという地獄のような数日だった
天候に応じて目まぐるしい計画変更が予想されるので「すべて賀来さんにお任せします」というメンバーに絞って計画を再検討し変更を知らせたのは昨日のお昼ごろ
そのような難関を乗り越えて、5時半に自宅を出発 八重洲地下西駐車場を経由して雨の高速道路を走った
双葉SAのETCスマートゲートを出たのが8時49分 信州峠を経て川上村に入ると路面は乾いていたが、廻り目平方面は雨模様というのが雲の動きでわかる
ナナーズで食料を調達し廻り目平に入った
予想通り廻り目平は雨で、その中でテントを設営した 設営場所はトイレに近く風の吹き込みが少ないいつもの場所
モンベルのムーンライト7を半分だけ覆うようにしてアルパインクラッチを使って大型タープを張る
こうすることにより広大な前室が確保できる
一段落してから金峰山荘の風呂に行った
風呂の利用時間は12時から18時半まで 利用料は500円
浴室に入ってから気がついたが石鹼シャンプーがない みると素直ガイドはボディシャンプーの小瓶を持っている
「何度も来ている金峰山荘の風呂に石鹸がないことを覚えていないの?」と言われてしまった
「恐れ入りました・・・トホホのホ」
テントに戻ってから折り畳みテーブルを前室に置き、カセットガスコンロ専用のイワタニ鉄板焼きプレートで焼き肉をしながらビールを飲んだり、ワインを飲んだりしながら夕方まで過ごした
雨は降り続いていたが小やみになったようだ
19時に就寝した
9/19
廻り目平から今年4回目となる瑞牆山へ向かった
天候は急速に回復し青空が広がっている
黒森からいつもの道へ入ると通行止めのバリケードがあり、仕方なしに塩川ダム経由で瑞牆山荘へと向かった しかしながら途中で同じようなバリケードがある どうやら注意喚起のバリケードのようなので、先に進み瑞牆山荘へ行ってみると無料駐車場は満車で林道の路肩にも車がびっしりの状態だった 前回と同じように少し離れた林道の路肩に車を駐車した
カムなど重量物があるのでみんなで分担して背負って8時30分に瑞牆山荘前を出発
ルートの取付き点を探すのに少々手間取ったが、12時15分登攀開始 16時15分終了
四人パーティーとしてはまずまずのタイムだった
全ピッチ素直ガイドのリード
この「トムソーヤの冒険」という素敵な名前の付いたルートは、直接瑞牆山へと突き上げ、ハーケンやボルトは皆無でカムと灌木を支点とするワイルドな好ルートだった
ヘッドランプ必須の洞窟内のチムニーはヨセミテのテキサスフレークとは異なり、背中側が凸凹してザックを背負っていると登り辛いので6mほどの捨て縄でザックを引き上げた方が得策
中盤にある達磨フェースのハンドクラックは登り終わったあとの2mの下りが曲者で、ピナクルに掛ける5~6mの捨て縄(ソウンスリングだと回収できなくなる)を用意しておいた方が良いと思う ※クラックを練習したい人は是非印西クラックへどうぞ
達磨フェースからは素直ガイドがショートロープでガンガン飛ばすので、息が切れました
ガスっているとルートファインディングに難儀するかもしれない
キャメロット0.4-4まで1セット
使用トポ マルチピッチルートスーパーガイド150P
瑞牆山荘18時52分帰着 19時ちょうどに車を発進
19時25分にナナーズに立ち寄り買い物・・・これから調理するするのは面倒なので弁当や惣菜などを購入し、ナナーズ店舗内にある電子レンジで温めて廻り目平のテントに持ち込んだ
これは大正解 何と言っても手間いらずだし、見切り品の弁当は格安でした
大弛峠へと向かう分岐点に「廻り目平キャンプ場は満車」との表示があり、案の定は大混雑
やや強引に隙間に車をねじ込んで一件落着したが駐車スペースの事前確保が必要だったのにそれを怠ったことを反省した
9/20
今日は下山日なので短時間で済ませることが可能なルートを選択
6時半にテントを出発し歩き始めた
マラ岩へ向かう踏み跡を左に見てガレをひたすら登り右の樹林帯に入って取付き点
本日も素直ガイドが全ピッチをリード
この「烏帽子岩左稜線」という名のルートは展望も良く、手頃な難易度のピッチがつづく18ピッチにも及ぶロングルートで、変化に富む素晴らしいルートだった 最終2ピッチは割愛して30mの懸垂下降で樹林帯の踏み跡に着地
キャメロット0.4-2まで1セット
使用トポ マルチピッチルートスーパーガイド111P
廻り目平のテントに戻り、撤収してから金峰山荘の風呂に入って出発
カラファテ川上店に立ち寄って挨拶をして家路についた
帰りは信州峠から須玉IC経由を選択 自宅まで240㎞だがアウトランダー号の表示では自宅まで400㎞走行可能とあるので給油しないで中央高速へ入る
笹子から高井戸まで60㎞の断続的渋滞で、通過に5時間以上との表示・・・
一年を通じて最も高速道路が渋滞するのは秋の連休と言われているのを思い出したがあとの祭り
大月手前で渋滞が始まり走行可能距離がどんどん減っていく
談合坂SAで給油を想定したが、談合坂へ入るための渋滞が激しく給油スタンドへの順番待ち等を考慮すると悪い選択だと判断
更に、このままだとYさんとKさんの最終電車に間に合わない可能性も出てきた
判断を迫られる場面となり上野原ICで一般道へ出てYさんとKさんをJR上野原駅で降りてもらった
さて、困ったのは私と素直ガイド
国道20号線は中央高速を上回る渋滞で徒歩程度のノロノロ運転 しかもガソリンスタンドは21時までですべて閉店しており、給油もままならない
20号線の大垂水峠へ突っ込むかどうか次の判断をしなければならない
このまま走行しても徒歩程度の速度なので自滅する可能性があり相模湖で再び中央高速に入り直し、八王子ICで一般道へ降りてガソリンを給油し再度八王子ICで中央高速へ戻ることにしてハンドルを切った
このまま走行しても徒歩程度の速度なので自滅する可能性があり相模湖で再び中央高速に入り直し、八王子ICで一般道へ降りてガソリンを給油し再度八王子ICで中央高速へ戻ることにしてハンドルを切った
結局、小仏トンネルの渋滞は軽微なもので、この判断は結果的に正しかった
日付もかわった9/21 0時35分に自宅に帰りつくことができた
膨大な着信メールの多くを処理し終わってベッドに横になったのは2時過ぎだった
烏帽子岩左稜線
烏帽子岩左稜線から見下ろすとガマルートが見えた
まさにガマですね
烏帽子岩左稜線 Yさん撮影
私たちの廻り目平ベースキャンプ Yさん撮影
Yさん撮影
トムソーヤの冒険
烏帽子岩左稜線
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