2022年10月1日土曜日

巻機山 米子沢


プロガイド養成6期が9月1日から始まりこれにかかりっきりの日々が始まってしまいました
資料作成の為にパソコンの前で夜明けを迎える日が続いています
この為、本来のガイド業務としての9月の山行企画は2回だけに絞り込みました
しかしながらその2回の企画も天候が悪く中止にせざるを得ませんでした
大同心正面壁と屏風岩東壁の参加予定メンバーは楽しみにしていたようでしたが、やむを得ない判断でした
その間にも素直ガイドは山へ行きっぱなしです 錫杖、瑞牆、小川山・・・
この週末は久しぶりに天候に恵まれた土日になると予報されていましたから予定通り準備をしていましたが、素直ガイドが帰宅したのは出発日の前夜遅くでした

9月30日
今回の企画は巻機山米子沢で前夜発で現地で仮眠し日帰りの計画です
計画段階では20時に八重洲地下駐車場出発でしたが、なるべく早く現地に到着して仮眠時間を確保したいと思い、参加メンバーにお願いして18時出発とさせていただきました
渋滞はほとんどなく21時09分塩沢石打IC そのままコンビニへ立ち寄って少しお酒を購入し、道の駅「南魚沼」で仮眠

10月1日
4時起床 のんびり準備して再びコンビニへ立ち寄って、そこで朝食 コンビニ弁当をレンチンして食べることができるのでとても好都合です このパターンはよく使います
巻機山登山口となる桜坂駐車場は第一が満車、第二が6割といった程度で余裕がありました 昨年は第四まで満車で車があふれかえっていました

すっかり明るくなってから歩き始めました
米子沢の遡行ラインの選択はあくまでもガイド基準で判断します つまり落ちたらどうなるか?
技術的に困難であっても真上からビレイができるラインを選択し、易しくても上からのビレイが困難で、ビレイできたとしても落ちた場合に致命傷になるラインは選んではいけません ですから一般登山者が選択するラインと少しばかり異なったラインで登っていくことがあります
中盤で素直ガイドが滝を直登しようとしていたら後続パーティーが驚いていました
選択したラインでは一か所だけカムによる支点構築を行いますがいつもより少し水量が多くヌメリによってカムセットに障害があったものの順調な遡行が続きました
上部のナメでは十分な休憩時間をとりながらゆっくりしました
奥の二俣までは小規模な滝がいくつかあります
奥の二俣の草原に立ち入って寝そべっている遡行者がいました 関係者が苦労して巻機山の植生回復に努力しているというのに、こんな遡行者も少なくないというのが現状なのです
遡行終了点から巻機山避難小屋へ続く木道へ入ると巻機山の上部ではすでに紅葉が始まっています
ここから通信電波圏内📶に入り始めるのでスマホの機内モードをオフにして、快晴の中をのんびり下降していきます
「下山したらコーラを飲みたいなぁ」
「コーラとアイスがいい」
「50年~60年前はコカ・コーラは高級品だったよね」
「ドクターペッパーというのがあった」
「今もあるよ」
「ドクターペッパーチェリー味というのもあったぞ」
「アメリカで飲んだルートビアというのもすごかった」
たわいもない話をしながら下降していきました

下山してから最寄りの「セブン-イレブン 南魚沼早川店」で思いをはたすようにしてコカ・コーラを飲みました
帰りがけに「金城の里」で入浴
源泉100%掛け流しで入浴料金350円ということもあって、米子沢の帰りがけの定番になっている温泉です
入浴後さっぱりして車に乗り込んで、エンジンを始動させようとしていたら・・・
駐車場で交通事故!

エンジンかけっぱなしで軽自動車からおばちゃんがおりてきました そうしたら軽自動車が動き始めました ドライブレンジにしたままだったようです
この異変にいち早く気付いたのは素直ガイドでした
「あぶない!」
おばちゃんは車を止めようとしながらドアを開けて乗り込みました やれやれ何とかなったと一安心しました
ところがおばちゃんはブレーキの代わりにアクセルを全開に踏み込んだのです
駐車場にとめてあった別の無人の軽自動車にガッシャーン
幸いにもけが人はありませんでした

18時ちょうどに塩沢石打ICへ入り外環で美女木手前で不思議な渋滞があって八重洲到着は21時になりました
自宅到着は21時45分でした

来週は
私は印西クラックの店番、都岳連運営委員会、プロガイド養成委員会
素直ガイドは日大山岳部ヘッドコーチとして現役部員指導で日和田山のあと9/5夜から剱岳源次郎尾根ガイド山行の予定です

スマホGPSの調子が悪くトラックログの取得を心配しましたが、素直ガイドにログをもらいました




水流の左にあるクラックを登る

私が勝手に「円形劇場の滝」と呼んでいる滝 右を小さく巻いてトラバース道へ入る
後続パーティーは大きく巻いてしまいトラバース道へ入るのに手こずっていた





奥の二俣の草原に立ち入る困った遡行者たち

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