2014年11月24日月曜日

二子山と島田さんのこと


今週は二子山だ
日本アルパインガイド協会(AGS-J)の三苫さんからルートガイディングとショートローピングのチェックを受けるためにやってきた

二子山といえば、安藤さんと中央稜を登ったことを除けば、二子山に通ったのは島田さんが乾杯に熱中しはじめた頃のことだから20年近く前のことになる
「乾杯5.14c」については多くを語る必要はなかろう


その島田さんも今年60歳で千葉県庁を定年退職
先日、安藤さんがつくばのスポーレで再会したときには、相変わらず5.13レベルを維持しているようだと言っていた

島田さんとの出会いは1982年銚子犬吠埼フリークライミング開拓期のことだから、かれこれ30年以上前に及ぶ
その頃、島田さんはまだ本格的なクライミングには取り組んでいなかったが、その後長谷川恒男氏とチョモランマ北東壁を8000mラインまで登ってから、山岳クライミングをきっぱりやめてフリークライミングに転向した

私が1987年7月に札幌支店から東京本社へ帰任後に再会した時にはすでに5.13クライマーに変身していた
島田さんの筋骨隆々とした体躯を見ると、いかにもパワー系のクライマーのように見える
だからホールドをわしづかみにしながら正対ムーブで力任せに登っているという話は、おもしろおかしく語られがちだ
だが30年彼を見ている私は知っている
もちろん素晴らしいパワーの持ち主だが、パワーだけでは5.14cの初登は出来ない
ムーブの組み立てが抜群にうまい上にパワーがあるというのが正しい表現だ

しばらく前から親御さんの介護に専念しており、一日数時間のクライミングしか出来ないとぼやいていた
そして定年を迎え、相変わらず一日あたり数時間の制約のなかで、毎日クライミングに没頭しているという

島田さんのことについては、場を改めて振り返ってみたいが今日のところはここまでとしておきたい

朝方、妻を二子山の山麓に下ろした。妻は3時間半の登山道を登って股峠で合流する予定
この写真は妻の撮影



中央稜でのチェックが終わって、股峠の車に戻ってダブルロープからシングルロープに切り替えるなどフリークライミング用のギアにチェンジ
ガチャをひっくり返して仕度をしていると関崎さんと再会 関崎さんはアルテリア社長の鈴木さんと一緒だった
関崎さんとは今年の3月に八ヶ岳行者小屋以来で再会を喜び合う
アルテリア社長の鈴木さんは、一見普通のオジサンに見えるがあの鈴木惠滋氏である




中央稜ではクライアント二名を想定してのチェックで、三苫さんのご友人の荻野さんがクライアント役を担ってくれた
世界各地の登山事情にとても詳しい荻野さんと知り合えたことも嬉しい出来事だった

このようにしてAGS-Jを介して三苫さんと知り合い、三苫さんを介して荻野さんを知る
関崎さんを介して鈴木さんを知る
大竹さんや建部さん、福原さんご夫妻と大西さんもしかり
そして松元さんを介して登高会嵓や都岳連ベルクのメンバーとも知り合えた
AGS-Jにかかわるようになって、人のつながりの輪が大きく広がったように思う