岩崎のビレイで登る妻
先日、結婚30年を迎えたが、この30年間妻を山好きにする為の努力をしてきた
その結果、妻は山が好きになり今年の夏には七日間のテント泊単独行をするまでになった
ひとまず山好きにするという私の長期計画は成功したように思う
だが本当のところは単なる山好きではなくクライミングもそこそこ出来るというレベルまで到達したかった
なんとか妻をクライミングに馴染ませようという試みは25年前から取り組んでおり、ショウィナードのハーネスを用意して小川山でクライミングを体験させてみたり、北岳バットレス第四尾根を登るなどしてみたが、その後妻は体重がどんどん増加し達磨さんのような体形になってクライミングはますます困難な状態となってしまった
それでもクライミングへの誘いは継続して行っていたが、あまり誘いすぎると押し付けられたと思われむしろ逆効果になるので、そのサジ加減はきわめて難しい
今夜、ようやく妻を印西へ誘い出すことができた
「印西にいってみようかな?」という一言を引き出すことに成功したのである
一つには昔から家族ぐるみの付き合いをしている馴染みの岩崎や砂田、そして島田さんたちと一緒なので恥ずかしさが幾分減少するということもあったろう
もう一つは先週の二子山中央稜で引き上げシステムの補助があったにせよ登り切ることができたという体験もきっかけかもしれない 事実、二子山中央稜が終わって帰りの車の中で「年内にもう一度来ようと思っているんだけど来る?」と訊ねると「うんいいよ」との返事たっだ
ただしせっかく印西へ来てくれた妻をどのように育てるかという用意周到なプランがなければ、いずれ妻は今まで以上にクライミングへの拒絶反応が顕著になるだろう
印西の壁はコンペ用の前傾壁なので5.5レベルの妻のステップアップを行う環境としては工夫が必要だ
そこで垂壁とオーバーハングの境界となる箇所にトップロープの支点を設置し5.6から5.7程度のラインを設定して、これを使って妻のステップアップを試みようと考えた
印西に限らず人工壁は途中でトップロープの支点を設けることができるような構造にはなっていない
初心者用にトップロープを設置する場合、従来は壁に設置してあるクィックドローを支点にしてもう一箇所バックアップ用として支点を連結してトップロープの支点としていたようだ
この方法で問題ないのだが、こうすると同じクィックドローを利用するルートのリードが出来なくなってしまう
そこで支点にクィックドローを利用するのではなくハンガーを利用する方式を考えた
この方式によりトップロープとリードクライミングが同一ルートである程度共存できるかと思う
そのように考え、そのための準備もして雨模様の中、16時に四街道の自宅を出発した
17時半に印西へ到着すると岩崎と島田さんはいるが砂田がいない
岩崎によれば某所で行われているクライミングコンペに出場しているのではないかと
岩崎に事情を話しトップロープをセット
クライミングのセオリーを丁寧に説明し、登れなくてもいいからセオリーに忠実にゆっくり登るようにアドバイスしながら妻は3回登った
さて、今後どうなることやら
左が私、右が島田貞雄
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