2021年10月11日月曜日

後続者が鈴木英貴さんだった「小川山セレクション」

天候に翻弄される企画が一定の比率で存在するのは致し方ありません
今回の企画も、10月11日から13日にかけて本来は屏風岩東稜の予定でした
しかるに11日までは天候は持つものの12日と13日の悪天がほぼ確実になってきました
登攀予定日の12日は悪天ですが、11日は快晴の予報なので代替案として「小川山セレクション」を提案したのは出発予定日の前夜ギリギリでした
屏風岩は毎年のように企画していますが、その為にかれこれ1年近くのトレーニングを続けてきた参加メンバーには申し訳ない次第です

一方で、今回の山行では驚くような出会いがありました
それは私たちの後続パーティーが鈴木英貴さんだったということです

今日のセレクションは私たち以外にはもう1パーティーの二人組
私たちは4人だったので、追い抜てもらおうと大テラスでしばらく待ったのですが、二人組も全く急ぐ様子もなくのんびりしているので先に行かせてもらいました
4人で最終2ピッチのトラバースとクラックを登っている最中に二人組は迂回してトップアウト
申し訳ないことをしました
60mの懸垂下降をしてパノラマコースへと下っていくと二人組と会いました
「迂回させてしまい申し訳ありません」と言うと「大丈夫です」との返事
廻り目平まで二人組とおしゃべりをしながらのんびり歩きました
車に乗り込んで帰りがけにカラファテに立ち寄って信州峠を越えて須玉ICから中央高速にのりました
その車中で、思いました
あの二人組の一人は鈴木英貴さんではなかったのかと・・・

私のブログの読者の方々の中には、ここ40年~50年の間に起った日本登攀界のパラダイムシフトをご存じない方も多いかと思います
このようなパラダイムシフトを含めた日本登攀界の50年について講演会を行ったことがあります
その講演会に関する当時の投稿を掲載しておきます

05:30 八重洲
08:15 廻り目平
08:40 出発
09:30 登攀開始
最終ピッチはセレクションオリジナルの右のクラックを選択
白山書房の「マルチピッチスーパーガイド」では「最後ブッシュに入ってしまい快適ではない」との記述があるがブッシュなど存在せず、手の切れるようなガバガバのレイバックを花崗岩のフリクションを楽しみながら最後まで快適に登ることができる
13:20 登攀終了
13:40 懸垂下降開始
14:30 廻り目平

本ルートのクライマックスともいえるアンダークリングによるトラバース
カムががっちり効く

アンダークリングによるトラバースの出口


今回も素直ガイドに全ピッチリードしてもらいました

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