2023年5月20日土曜日

後輩の結婚式から駆けつけてくれた素直ガイド


都岳連プロガイド養成の第6期は20回の机上講習・実技講習がカリキュラム化されています
20回の講習を行えるのも都岳連が抱える豊富な人材があればこそでしょう
都岳連が登山界で大きな役割を担っていることは「Wikipedia」の日山協都岳連の記述からもうかがい知ることができます

さて6期のガイド養成ですが、今回(5月20日~21日に小川山)が最終講習となります
毎回天候には気を揉みますが何とかなりそうです

5月20日素直ガイドは日大山岳部の後輩の結婚式が軽井沢であり、それが終わってから岩根山荘まで駆けつけてくれました
日大山岳部OBの結婚式ということで大谷監督・日本山岳会会長の古野さんも参列しますから、礼服です そして日大山岳部OB仲良しに車で送ってもらい礼服のままで夕食途中の岩根山荘に到着しました

さて、素直ガイドが到着するまでの今日一日を簡単に振り返ってみましょう

前日、素直ガイドに手伝ってもらい遅まきながらスタッドレスタイヤを夏タイヤに交換しました 車にロープ8本をはじめとするクライミングギアを積み込み準備万端整えて就寝

そして今日は4時起床 弁当を作り5時15分に自宅を出ました
岩根山荘での集合時刻は10時30分なので普通なら6時30分に出発すれば間に合うのですが、首都高は6時前に抜けきらないととんでもない渋滞に巻き込まれます ほんの15分の出発の遅れが2時間の到着遅れになるのは数えきれないほど体験しています 一方で6時から始まる首都高の渋滞ピーク前に抜けきることができればとんでもなく早い時間に目的地へ到着してしまうのです それでも遅刻するわけにはいきませんから6時前に首都高を抜けるというのは鉄則として学習しているのです

首都高を完全に抜けきった藤野PAで1時間ほど時間調整しましたが、理想的には時間調整は釈迦堂PAが望ましいと思います
10時にナナーズへ立ち寄り簡単な買い物をして岩根山荘へ入りました

10時半の集合でしたが事故渋滞に巻き込まれた参加者もいて11時から岩根山荘から次の二組に分かれ、実技をスタートしました
  • トレックガイド(TGB)
  • サミットガイド(SGB)/エキスパートガイド(EGB)
都岳連ガイド養成の目的は「安全登山の普及」ですから全登山人口の99%を占めると推測される登山者の安全登山が優先されます
すなわち高度な安全管理スキルを持ったトレックガイドの養成です
ガイドに関連する技術の中で転滑落対策に必要な技術は大きく三つに分類されます
この中でガイドとして重要視される優先順位は防御・脱出・前進の順番になります
  • 防御技術の一例はビレイ/プロテクション/支点構築など
  • 脱出技術の一例は退却/レスキューなど
  • 前進技術の一例はフェイスクライミング技術/クラッククライミング技術など
この中で防御技術と前進技術は密接な関連性を持っていますが優先されるのは防御技術や脱出技術です 前進技術はできて当たり前という位置づけになります

トレックガイドの今回の講習目的は「岩稜ガイディング」の講習と審査です
クライミングルート主体の小川山で岩稜ガイディングのシミュレーションを行えるルートはあるのか?という大きな課題がありましたが屋根岩2峰で行いました
セレクションなどを登ったあとに使用する下降路ではなく地形図に沿ったラインで屋根岩2峰山頂へ達し、セレクション下降路を利用して廻り目平へ戻るというものでした
時間があればセレクションの終了点にあるラペル用支点を利用して懸垂下降したいところでしたが、時間切れで断念しました

屋根岩2峰で道家さんから電話がありました
マラ岩にいるので帰着集合時間が遅れるとのことでしたが、私たちが屋根岩2峰の山頂にいると知って安心したようです

大幅に遅れて金峰山荘に集結し岩根山荘へ向かいました

16時から東京大学の日高講師による「ガイドとしてのテーピング実技」が予定されていましたがスタートが17時を過ぎてしまいました
日高さんによるテーピング実技講習は具体的な実例を多用したもので、特に膝関節のサポートとしてとても有用なものでした
本来は2時間以上を要する実技講習でしたが18時から夕食時間となってしまいました 少なくとも2時間を確保すべき講習でしたから大きな反省点でした
この講習では私が2か月前に購入したプロジェクタと100インチスクリーンを使用しました
中華製のプロジェクタは15,000円で実用できるのか?という不安もありましたが大丈夫でした スクリーンはアマゾンで24,000円、プロジェクタを載せる台が3,400円だったのでプロジェクタの価格の安さに驚きました

18時からは夕食
夕食にはこの地方ならではの食材がいくつかありました すなわち
馬刺し・岩魚・鯉のアライ・コゴミ・コシアブラの天婦羅など
18時20分に結婚式の礼服のままで素直ガイドが到着
19時30分から日高講師のテーピング実技講習を少し行ってから風呂に入り、あとはつつましい懇親会
22時に消灯

屋根岩2峰山頂への10mのチムニー
風化が進み、カムによる中間支点もとれないのでかなり危険
私が先に登りガイド役をビレイして対処



2峰山頂の三角点


3峰


テーピング実技講習

岩根山荘の夕食

岩魚のから揚げ

コシアブラの天婦羅と馬刺し

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