この小屋に初めて泊ったのは1977年のゴールデンウィークのこと
それから冬にこの谷にしばらくの間、通った
所帯を持ってからも子供たちを連れて幾度となく訪れ天狗尾根などを登ったりした
この土日は6人パーティーでこの小屋に行ってきた
2011年以来の訪問だった
土曜日5時半に自宅を出て、9時半に集合場所の駐車場に到着
春蝉の大合唱の中を10時過ぎから歩き始めて14時に小屋にたどり着いた
私は小屋番として残り、他のメンバーは素直ガイドと共に明日の偵察に出発
小屋の中にはブリキ製の時計型ストーブがあるけれど煙突が詰まっているようで小屋の中に多量の煙が充満することになり諦めて消火した
6人で楽しい夕餉のひと時を過ごした
メニューは先月の鬼石沢で好評だったハンバーグを用意して、あとはオニオンスープ
そして千葉県香取郡多古町の皇室献上米を炊き上げたふっくらご飯
食後、シュラフにくるまって静かに目を閉じると沢の音にかき消されながらもかすかに鵺(ヌエ)の鳴き声が聞こえてくる
しばらくして雨音に気がついたが、夜半にはドアの隙間から月明りが小屋内に差し込み始めた
月光が小屋全体を照らしているようだ
翌朝、3時半起床でインスタントラーメンを食べて4時40分出発
今回の山行のチーフリーダーである素直ガイドにすべてお任せして、私は小屋番として残った 小屋内部のゴミ拾いやら掃除などをしてからマットに横になって目をつむる
自然音しか聞こえない世界