2018年3月26日月曜日

日本ユース選手権 決勝


私は三日間通してタイムキーパーだが、妻は別の係となった
水泳、体操、フィギュアスケートなどは競技者の若年化が顕著だがスポーツクライミングもそれに近いものがある
場合によっては成人をおさえて中学生がチャンピオンになったりする
そのような状況なのでこの大会に出場している選手の中から2020東京オリンピックの代表が選出されるかもしれない
それほどまでにレベルの高いパフォーマンスが本日、印西で繰り広げられた
私は予選の二日間は男子の担当だったが、本日の決勝は女子の担当となった
決勝はフォールの瞬間、あるいはTopでクリップするまでのタイムを正確に計測しなければならないのでミスは許されない

そのため、二人または三人で二重三重に計測する
今回は薮内君と私のペアで女子決勝を計測した
二人で五つのタイマーを操作するのは火事場のようなあわただしさがある
特にフォールの瞬間にタイマーを止めなければならないので一瞬たりとも選手から目を話すことができない
隣の壁で安川潤君が登り始めたのは知っていたが、そのクライミングを見ることはできなかった
さて女子決勝
素晴らしい競技が展開された
スローパー、ヒールフック、ランジなどのボルダムーブに思わず「凄い、とったぁ!」と思わず大声をあげてしまうほどだ
薮内君と二人でタイムキーパーにも拘わらず興奮していると私の隣に座っている目次さんが選手の解説をしてくれたりする
さらに自分だったらどのようなムーブで次のホールドをとりに行くのだろうかという視点で選手を見ている ほとんどはムーブの予測がつくが、どうしても思いつかない箇所があった
それは最上部手前のリボンのように配置された白い張りぼてが二つある箇所だった ここを数人の選手がフックの複雑な切り返しにより解決していったのにも感動した
素晴らしい選手ばかりだったが唯一の完登を勝ち取った14歳の「谷井菜月」とタイムアウトで完登はならなかったが小学校六年生の「小池はな」がずば抜けていたように思う
表彰式にはJMSCAの副会長で東京都山岳連盟の会長でもある亀山健太郎さんがお見えになり、穏やかで暖かい人柄に再び接する事ができた

大会終了後に壁の全景を撮影
左が男子決勝ルート 右が女子決勝ルート
女子ルートの上部にあるリボンのように配置された二つの白いボテが問題の個所