道家さんの依頼で都岳連雪山教室の講師として谷川岳に行ってきました
最初は素直ガイドへの依頼だったのですが、素直ガイドはすでに「冬期幕営技術講習会」が入っていました
登山技術は大きく分けて三種類に分類できると素直ガイドは言います
優先されるべき順番で列挙すると
1.防御技術
2.退却技術
3.前進技術
例えば車の運転でブレーキのかけ方を教えないで、アクセルの踏み方だけを教えるということがナンセンスなように山に関してもトラブルを起こさない為の技術やトラブルが起こった時の対応技術を知らないで、ただ登ることだけを教えるのは不十分だというのが素直ガイドの主張です
八ヶ岳の赤岳鉱泉や行者小屋のテント場で2~3泊する程度であれば事前の知識や経験が不十分であっても何とかなるのかもしれませんが、それとは一線を画すもので、日大山岳部員現役4年後もコーチやヘッドコーチとして長年にわたって冬期北アルプス20連泊を前提とした合宿を指導してきた素直ガイドのノウハウを凝縮して企画されたものなので代役はいません
で、素直ガイドの代役として私が雪山教室へ行くことになったのです
宿泊は土合山の家
経営が若夫婦にバトンタッチされました
大女将いわく「料理がおいしくなったよ~」と
私は返しました「昔から美味しかったでしょうよ」
とはいえ若夫婦による改革は目を見張るものがあります
いくつか列挙すると・・・
・トイレがウォシュレット化されました
・数年前から工事していた温泉化が完成し、温泉棟が新設されました 本格的で快適な温泉と露天風呂が楽しめるようになりました
・土合山の家の庭は夏季にはオートキャンプ場になっていますが、その為のトイレが屋外に設置されました このトイレは冬期も利用可能でウォシュレットです
・食事がおしゃれになりました 夕食もそうですが朝食にもデザートと食後のコーヒーが配膳されまるでホテルのようです 朝食の時に若女将に「おしゃれになったね」と言ったら「私の好みで作ったんですがおきに召しませんでしたか?」という返事があり
「まるでホテルの朝食のようで良かった」とかえしました
3/26
10時30分土合山の家集合 班編成 19名を4班に編成 私の担当は第2班5名
- 雪洞構築
- ビーコン操作と埋没者の捜索
- 降雨の為土合山の家2階でフィックスロープの通過(フィックスロープは最低でも直径8㎜を推奨、7㎜のフィックスロープに7㎜のフリクションヒッチ用コードはNG、市販の専用コードを推奨)
3/27
7時土合山の家出発 霧雨
強風の為ゴンドラ間引き運転
9時天神平駅出発
10時1,441m手前のピーク
強風の為ここまで
天神平周辺で講習
第2班の講習内容
- 発汗を最小限にするための衣類の調整
- クランポン歩行の要点 ※重要!
- クランポン使用時のスリングの携行方法 ※重要!
- アイスアックスの流れ止めの一例
- クランポンのストラップテープの処理の一例
- スノーバー、アックスによる雪上での支点構築
- 緩傾斜の雪面下降の為のムンターのセット方法
- 効率的にフィックスロープの固定支点を通過するための手順とその理屈
- 強風による退却判断の一例
13時ゴンドラ乗車
14時ベースプラザにて解散
14:54水上IC~高坂IC手前で事故渋滞~17:11大泉JCT~17:40八重洲地下東~18:16千葉北IC
主な使用ギア&ウェアの備忘録
- ロープ EDELWEISSディスカバー 8.0mm×30m CE EN892 UIAA
- ブーツ スポルティバ ネパール EVO GTX
- クランポン PETZLバサック 樹脂ベイル
- アックス PETZLサミテック
- ハーネス PETZLアルティチュード
- ハードシェルパーカー montbellストリームパーカ
- ハードシェルパンツ montbellアルパインパンツ+3ポイントサスペンダー
- グローブ
- 極薄手グローブ:MIZUNO ブレスサーモ
- グローブ:montbellアルパイングローブ
- ゴム手袋:ショーワグローブ「テムレス」(雪洞作成時に使用)
- サングラス
- バラクラバ(極薄タイプ)
- 魔法瓶
- ゲイター:フルベルクロタイプ
- アバランチビーコン
- プローブ
- スノーショベル
- スノーソー
- ツエルト
- ファーストエイドキット+サムスプリント
- 超小型バーナー+110カートリッジ+Sea to Summit X-ポットケトル
- フリント式ライター bicミニライター J25
- ナイフ Trangoピラニア
朝食 これにコーヒーが配膳されます
小雨の中の雪洞構築
第2班のメンバー
固定支点の通過
ジオグラフィカによるGPSログ
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