2023年7月30日日曜日

笛吹川釜の沢


笛吹川釜の沢へ行ってきました
素直ガイドも含めて総勢6名
連日の猛暑に閉口しているのは全員同じでしょう
このようなときには沢歩きが一番です
しかも沢の中でのんびりとタープ泊をして焚火を囲む
そんな企画を立てました

7月29日(土曜日)
8時に西沢渓谷駐車場に到着してみると満車
手前のトイレのある駐車場に車を止めて歩き始めました
ところが歩き始めてすぐに私の体調が悪いことに気がつきました
めまいがするのです
洞ノ貝を過ぎて山の神までくるころには立ち眩みするほどまで症状が悪化
今日は両門の滝の前後まで行ってタープ泊する予定でしたが、釜の沢出合の河岸段丘でタープ泊することでみんなに納得してもらいました
この河岸段丘の真下には豊富な清水があるので、かねてより水の補給に重宝していた場所でした

夕食は素直ガイド特製のキーマカレーと味噌汁
全ての材料をフードドライヤーで数日かけて乾燥させたものです
素直ガイドのフードドライヤーによる食料の軽量化ノウハウは膨大なものがあり、一冊の本になりそうなボリュームがあります
食後は焚火を囲んで談笑して楽しいひと時を過ごしました
就寝前にタープの下にランタンを吊るしましたが、虫が寄ってきてかないません
ここは標高1430m 下界は寝苦しい熱帯夜だと思いますがシュラフカバー1枚だけの夜は寒さで熟睡できませんでした

7月30日(日曜日)
4時起床 朝食はモンベルのリゾッタと味噌汁 当初の予定では釜の沢の西俣を遡行する予定でしたが、私の体調は相変わらずなので多少楽な東俣に変更することにしました 東俣の遡行経験のあるMさんとYさんには申し訳なく思いました

6時過ぎにビバークサイトを出発
まだ陽の光が射し込まない谷間は肌寒いものがありました
魚留の滝、千畳のナメ、両門の滝を越え、中流部の苔の台地に到着しました
ここは苔の絨毯が敷き詰められ、しかも清水が湧き出る楽園です
過去に幾度かビバークした記憶がよみがえります
この苔の台地は広大な面積があってルートファインディングが上手いと楽に通過することができます
台地が終わると次は右岸の河岸段丘に這い上がって踏み跡をだどることができれば正解です

水師沢の出合に到着しました
ここには時期によっては砂地があったり、まっ平らな岩盤があったりしますが、今回は砂が流されて岩盤が露出していました
ここで昼寝 最高の気分でした

1990mの二俣には1973年の初遡行の時から存在していた看板が無くなっていました
最後の二俣は木賊沢沿いに左岸の水流際を30m登るとアルミのハンガーボルトが設置されています このアルミハンガーは15年ほど前に設置されたものです
ここから木賊沢を横断し本流との中間尾根の踏み跡をたどります やがて踏み跡は本流のナメに合流し、しばらくすると右手にポンプ小屋が確認できます
ここで沢靴を脱いで運動靴に履き替えました

甲武信小屋で休憩
小屋番は、よくありがちな素人相手に根掘り葉掘り聞いて説教するタイプでした
「釜の沢の出合で間違って直進して信州谷へ入らなかったか?」という趣旨のことを私に尋ねたので「釜の沢は10回ほど遡行しているので間違うことはない」と答えました
すると「いつ頃から釜の沢へ来ているのか?」と問うので「1973年からだ その当時は乙女の滝の前に東沢小屋があった」と答えました
小屋番は「東沢小屋があったと聞いているが見たことはない」とのことで黙ってくれました
私と小屋番とでは格が違うことをようやく理解したようです

下山は戸渡尾根の徳ちゃん新道を使いました
途中で日没
夜道を西沢渓谷駐車場へと急ぎました

※体調不良の原因はよくわかりませんが、二日間で排尿が1回のみでしたから、恐らく脱水症状だったのではないかと思います
沢なので水はいつでも補給できるという安心感から水をほとんど持たずに歩き始めていました やはりハイドレーションシステムを用意しておくべきだったと反省しました







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