2021年3月17日水曜日

春山となった赤岳主稜

エビのしっぽがびっしりと貼り付いた上部岩壁取付き点
結城さん撮影

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朝、6時に自宅を出て両国付近で小さな渋滞に巻き込まれ10分遅刻して7時10分に深大寺付近で結城さんをピックアップ
美濃戸口の先の林道の下り坂の凍結があったので八ヶ岳山荘の駐車場に車をデポ
1時間ほど余計に歩くことになるけれど、車の横滑りはもうこりごりだ
赤岳山荘の周辺から林道は積雪 堰堤のところでチェーンスパイク装着 下山途中の福田かおりガイドに会う
午後から天候悪化となり風も出て、稜線のかなり低い位置まで灰色の雲に覆われた
13時半に赤岳鉱泉到着
部屋は1階の「ききょう」温風暖房機が入っており快適
夕食はいつものステーキで、食堂で宮永ガイドに赤ワインをごちそうになりました

3/17
赤岳鉱泉の朝食は焼き魚で、本当に厨房で魚を焼くという本格派!しかも朝食アリとナシの差額はたったの500円という超お薦めなんですが、朝食の開始時間が遅いので自炊室で持参したカップ麺などを食べて5時50分に出発 すっかり明るくなった道をたどります
途中で石尊稜と中山尾根へ向かうトレースがあったので登攀者がいるのでしょう
一方、文三郎道から赤岳主稜へのトレースはありません
文三郎道の鎖をビレイ用アンカーにして50mほどトラバースするとペツルのハンガーがあるので、いつもの通りここでピッチを切りました 雪が不安定だと敗退することもあるこのトラバースですが今日は固くしまっており安定しています もちろん落ちたらただ事では済まないのでビレイです 2ピッチ目は一気にチムニーを超えてロープをのばします
湿った雪が岩に付着し凍っていました すべてをスタカットでビレイしましたので、合計10ピッチのクライミングになりました
9ピッチ目と10ピッチ目は岩角を利用してビレイしましたが、それ以外はすべてペツルのハンガーが打たれています
12時半に10ピッチ目のトップに到着 ここは天望荘へ向かう登山道の30mほど手前で、ビレイを解除し頂上小屋の陽だまりでテルモスのお湯を飲んで行動食を食べのんびりしました
下降は文三郎道
上部は鎖の一部が雪に埋没した急斜面が連続します 落ちたら死亡事故確実です
慎重にショートロープで下降しました 赤岳主稜へのトラバース分岐点でビレイ解除
その後も慎重に下降し樹林帯に入って一安心
風もなく気温も高いのでしょう 暑くてたまりません 途中で肌着一枚になって歩きました
デポ品を回収するために赤岳鉱泉まで戻ると関崎ガイドが来ていました
少し前にドライツーリング練習用のピックを送ってもらっていたのですが、お礼の連絡すらしていなかったので大変恐縮してしまいました
下山途中の赤岳山荘では「肉そば」が楽しみでした
山荘内に入るとおばちゃんがいて「肉そば」を作ってもらい、よもやま話をしながら長期滞在してしまいました
八ヶ岳山荘の駐車場に戻ったのは17時40分
19時45分に深大寺、自宅には20時30分に帰りつきました




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