今年のゴールデンウイークは二つに分離している
前半は三日間で後半は四日間
後半の四日間はガイドの仕事が入っているが前半の三日間は空白である
そこで空白の前半の三日間は幸子さんをガイドして北アルプスのバリエーションルートに行ってもいいかなと思っていた
このような時の体力養成にうってつけなのが「つくし湖からの筑波山往復」である
このコースは標高差820mあり、標準的なコースタイムは3時間半
前半は筑波山のすそ野を登るので勾配が緩くなかなか高度を稼げない
ところが標高430mで交差する林道を境に傾斜は一変して強くなり、このコースの名物となっている長い階段が登場するタフなルートである
10年ほど前には幸子さんはこのコースを登り切るのに4時間を要していたが最近は3時間以内で登れるようになっている
幸子さんの場合、できれば2時間程度で登れる体力が望ましく、1時間半で登れれば申し分ない 彼女の過去のベストタイムは2時間10分
今日は二往復することも視野に入れて自宅を4時10分に出て、つくし湖到着は5時55分
さっそく身支度を整えて6時4分に歩き始めた
曇り空で気温は低く冷たい風が強く吹いている
筑波山は花のシーズンを迎えているが、あいにくの天候である
それでも「ふるさとの森」や自然研究路ではニリンソウが咲き、カタクリやキクザキイチゲなどもかろうじて咲き残っていた
ニリンソウは太陽を浴びると花びらを広げてくれるが、今日はあいにくの悪天候なので花弁は閉じられ小さなマシュマロのように並んでいる
来週の週末あたりがニリンソウの最盛期になりそうだ
男体山の山頂到着は8時23分 所要時間は2時間19分
雨粒が時折、顔にあたる
すぐに下降にかかった
標高550m付近まで下ったところで、幸子さんが「めまいがする」と言い始めた
しばらく階段に腰かけて休む
ふと3月21日スポーレへ行った日のことが思い出され心配になる
10分ほど休んで下降を再開したが、ふらついている
なんとか標高430mの林道横断地点までたどり着いた
幸子さんにはここで休んでもらい車を回送することにして、私はつくし湖まで走って下った 20分でつくし湖に到着し、さっそく車で林道をたどって10分で標高430m林道横断地点に到着 幸子さんはだいぶ調子が良くなったというが、とても二往復できるような状態ではない
準備してあった鍋焼きうどんをつくし湖の湖畔で作って食べた
そこには歳時記にある「山笑う」という風景が広がっていた
帰りがけに阿見のアウトレットパークに立ち寄った
阿見のアウトレットパークには以前「ラフマ」&「ミレー」のショップがあったが、撤退したようで、登山向けブランドのショップがなくなり私たちにとってはつまらなく感じられた
エイザンスミレ
“山笑う”