2020年10月7日水曜日

日帰りに切り替えた八ヶ岳クライミング


土日に三ッ峠でのレスキュー研修を終え、その検証を月曜日に行い、更に評価をしなければならないのに、孫の相手をしてしまう
その上、火曜日の夜に出発して水曜日に大同心を登って木曜日に小同心を登るという計画を立てていた
・・・植木等に迫るとんでもない「スーダラ節男」だな私は

で、火曜日は朝から当然のことながら大同心・小同心の準備をしていた
赤岳鉱泉に宿泊予約を入れ、メンバーにふるまう自家製ビーフジャーキーの作成、そして登山計画書をリーダー会に提出、さらに長野県への登山届も終わって一段落ついた
気になるのは案じていた天候だ
18時の予報で確認すると台風14号が秋雨前線を巻き込んで水曜日の午後から雨模様になることはほぼ確定的となった
さて、どうするか・・・

で、考えたのは比較的短時間で完了する小同心を日帰りで登る計画へ変更するというもの
小川山へ転進ということも考えたけれども雨が降っては小川山も登れないので、これ以外の選択肢はないということでしょう
赤岳鉱泉には申し訳ないけれどキャンセルの連絡を入れ、メンバーにも計画変更を伝えました

あわただしい雰囲気の中で20時に自宅を出発
八重洲から小淵沢の別荘までちょうど2時間 別荘の庭にテントを張ってビバーク
近くのローソンでお神酒を少し買って飲み、就寝した

翌朝、つまり今朝
真っ暗なうちに起床してローソンで調達した熱々の牛丼を食べた
美濃戸の赤岳山荘駐車場まで車を入れ、とにかく汗をかかないように衣服とペースを調整しながら赤岳鉱泉へ向かって歩き始めた
赤岳鉱泉でトイレに行ったりしてたっぷり休憩を取り大同心沢の踏み跡をたどって大同心稜の背に上がり大同心の基部まで登る
そこから大同心ルンゼの上部までトラバースして草付きの斜面を登って小同心クラック基部に到着 出発してからすでに標高差1000mを登ったことになる
標高差1000mというとエルキャピタンに匹敵するけれど、筑紫湖から登る筑波山でも標高差820mあるから筑波山も捨てたものではないなどと思う

1977年10月に鹿山会登攀倶楽部創立山行として小同心クラックと大同心正面壁雲稜ルートを登ったことがある
その後、大同心正面壁は冬に単独登攀を含めて幾たびか登ったことがありひどい凍傷を負ったりして痛い目にもあっているけれど、小同心クラックを再訪したことはなかった
数えてみると43年ぶりの再訪ということになる

さて、小同心クラックだがビレイステーションが五つあり、いずれもペツルのステンレスハンガーと「芯棒打ち込み式あと施工アンカー」との組み合わせになっている
第1ステーションの5m上に第2ステーションがある
第3ステーションまで30m
第4ステーションの8m上が小同心の頭で、そこに第5ステーションがある
つまり
1ピッチ目は第2ステーションでビレイ
2ピッチ目は第3ステーションでビレイ
3ピッチ目は第5ステーションでビレイ
となります

小同心クラックを登り終えてからは奥の院直下で左斜面をトラバースし「蟹の横ばい」の鎖場で一般登山道に合流し、硫黄岳を経由して下山した

案じていた通り、14時40分になって雨が降り始めた
途中で雨具を着て赤岳鉱泉で一休みし、冷たい雨の降る中を一目散に下山した
雨は本降りでパンツまで濡れてしまったが車に乗車してヒーターをかけるとしばらくして乾いた
八ヶ岳PAで「天玉そば580円」「天玉うどん580円」「タンタン麺880円」をそれぞれ注文して食べた 体の中から温まった

車に乗り込むなり携帯電話が鳴った
小淵沢道の駅で停車して確認したら孫が16時半に来るという
とても間に合わない
21時15分に帰宅すると孫はたった今帰ったところだという
トホホのホ

ジオグラフィカのトラックログによるタイムは次の通り
  • 美濃戸赤岳山荘駐車場 05:36
  • 赤岳鉱泉                    07:49-08:25
  • 大同心基部                 09:59-10:11
  • 小同心基部                 10:29-10:51
  • 小同心の頭                 12:01-12:35
  • 「蟹の横ばい」           12:53
  • 硫黄岳山荘                 13:25
  • 硫黄岳                       13:51
  • 赤岩の頭                    14:06-14:11
  • 赤岳鉱泉                    15:05-15:18
  • 美濃戸赤岳山荘駐車場  16:40



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