今年も冬のシーズンを前にして通称「アイゼントレ」を企画し、今週末の土日で行いました
募集にあたり説明したのは次のようなものです
「私たちが行うミリ単位の精度が要求されるアイゼントレは回を重ねるごとに微調整をしながら現在の形にたどり着きました
アイゼンの使い方が多少いい加減でも登れるような場所でトレーニングをしても、結果として登れてしまうと何が悪かったのかが自覚できないまま講習会が終了してしまいます
アイゼンの使い方が正確だと登れ、不正確だと登れない
その差はいったい何だったのか・・・を学習してもらう
例年、大好評のアイゼンで岩を登るトレーニングです アプローチは車から5分日当たりの良い、のんびりとした場所です 宿泊はオートキャンプ場泊を予定しています」
とはいえアイゼントレができる岩場は限られています
私たちがここ数年アイゼントレで使わせてもらっているのは10年前に栃木のクライマー安藤さんたちが発見して開拓した岩場です 未発表エリアですし開拓が一段落し、自然災害で下地が変化したこともあって再訪者は多くはありません
アイゼントレーニングは通常フリークライミングでは使用されない場所を利用しています
12月17日
前日に素直ガイド主導でスタッドレスタイヤへ交換しました 念のためチェーンを積み込みました
06時40分 自宅出発 稲毛でBさんをピックアップし、集合場所のローソンへ向かいしました 天気予報では今冬一番の寒気が南下しており厳しい寒さとなりそうです
集合場所のローソンから現場までは15分 幸いにも路面凍結はなく無事到着
時折雨がパラつき、それが雪混じりとなるなど悪天候です
11時からトレーニングを開始しました
アイゼンを装着して岩を登る・・・しかもフットホールドはミリ単位ということですから、最初は戸惑うのは当たり前です
素直ガイドがコツを説明しながら繰り返し登ります
要点は「アイゼンの爪先に神経を通す」ということです
14時に初日のトレーニングを終了し「ヤシオの湯」へ直行して冷え切った体を温めました
16時半に予約してあったオートキャンプ場へ到着
「大谷川公園オートキャンプ場」は12月から冬料金で電源付きサイトが4人利用で3400円とリーズナブルです 設備も整っており毎年利用させていいただいています
キャンプ場前の道路を3kmほど走ったところにヤオハン日光七里店がオープンしたので更に便利になりました
料理は一切しないことにしていたのでスーパーで買ったお惣菜とお酒を少し飲んで21時に完全就寝しました
12月18日
7時起床
山に来ると本当にぐっすりと眠れます 先月の三ツ峠四季楽園でもそうでした
外に出てみるとほぼ快晴ですがテントのフライシートがびっしょりと濡れています
どうやら夜に相当な雨が降ったようです
外気温は2℃で路面凍結が心配です
セブンイレブン日光七里店でコンビニ弁当を食べながら気温が上がるのを待ちました
私は牛カルビ弁当550円を食べ、昼食用に焼きサバの弁当を購入しました
心配した路面凍結は限定的なものでした
9時に現場到着
空は晴れていますが谷底にある現場には陽は射しこんでいません
さっそくトレーニング開始
やがて陽射しが届き始め、ポカポカと温めてくれますが、雲に隠れてしまうと冷たい寒気にガタガタ震えるようです
今日は風が強いのです
昨日に加えてアックスを使ってのムーブを追加しました
アイゼントレーニング参加者にとってはひたすら反復練習が続きます
いやになるほど繰り返して登ってもらいました
するとどうでしょう・・・
アイゼンの爪を正確に岩の結晶に乗せて立ち込むことができるようになっています
素晴らしい!
14時30分にアイゼントレーニングを終了し、ロープを撤去
15時に帰路につきました
東北自動車道を走りましたが事故渋滞との表示があったので鹿沼ICから一般道路へ降りて走りました
この道は上田さんに教えてもらった「クライマーの獣道」で20時に帰宅することができました
帰り道の途中で夕焼けに富士山がシルエットになって美しく見えました
走行距離513kmでした
来年の為の備忘録 必要な道具たちなど
1.竹ぼうき→落ち葉の掃除用で短めが良い2.ワイヤーブラシ→ミリ単位の花崗岩の皺についた苔落とし用3.玄関マット→落ち葉がクランポンのフロントポイント等に絡みつくことへの対策4.グリグリ→クランポンを履いているとロープの伸びによる沈み込み程度の落下でも捻挫するリスクがあるため、グリグリで常に強いテンションをかけ続ける必要がある5.15mロープ→アプローチの安全対策用6.ダクトテープ→アックスがはずれた時にアッズで顔面を切らないための保護用7.高照度ランタン→オートキャンプサイトには電源があるのでLED電球も可
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