2014年12月22日月曜日

山岳スキーの道具とふるさとからの小包

来春、日本アルパインガイド協会(AGS-J)では恒例のフランス国立スキー登山学校(ENSA)教官の来日があって雪崩対策や山岳スキーの研修が実施される
山岳スキーは2セット持っているが、いずれも年代もので、使い物にはならない
二つともビンディングはジルブレッタだが一つはワイヤー式
もう一つは400
昔、小岩にあった「谷川」という店でそろえた山岳スキーだが板にはクラックが入っている

そんな話を土橋さん捜索のババ平ベースキャンプで谷川さんに話したところ
「私のスキーを貸してあげますよ」と言って先月の遭難対策会議の時に持ってきてくれた

アトミックの板にディアミールのセットで、靴はノルディカの兼用靴
靴のサイズもぴったり
登りはシール登高よりもスノーシューで直登した方が効率的だということでスノーシューまで用意してくれていた



それで二日前に
「ワックスを忘れていたので送る それからサトイモも送る」
とのメールが入った
それが今日届いた

丁寧に梱包された小包の中には数種類のワックスとコルク
そしてサトイモ
毎年、妻の札幌の実家や大分の湯屋、小袋から小包が届くが、それと重なる
父の癌がいかんともしがたいことになったとき、母の実家である湯屋から
「生まれ育った故郷の作物を食べると体にいい」
と野菜が詰め込まれた小包を受け取って母と二人で泣いたことがある

土橋さんの遭難対策本部では本部長の大任を引き受けてくれた谷川さんに本当に感謝している
谷川さんや上田さんが要になってくれたおかげで所属山岳会の異なるメンバーが協力しあうことが出来たのであって、私は現場のチーフリーダーをしただけだ
捜索活動を通じて土橋さんは山仲間の結束を残してくれた
仲間意識が醸成され、結びつきが強くなった
捜索にかかわったメンバーと再会したいと、時々ふと思う

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