2024年6月23日日曜日

三斗小屋温泉大黒屋と12回目の井戸沢は雨模様

三斗小屋温泉大黒屋の大風呂

都岳連プロガイド養成委員会で実施しているバリエーションスクール
実技講習9回は13日間に渡って実施されます
一般登山者がバリエーションルートへ第一歩を踏み出すために最低限必要なスキルとは何か? 例えば国土地理院地形図があります 登山地図に記載されていないからこそバリエーションルートと呼ばれているわけですから国土地理院地形図の読図能力が第一歩になります
これらを全て包括した防御技術、脱出技術、進行技術は多岐にわたりますが13日間でとても教えられるはずもありません
本当はこれらのテーマはしっかりした大学山岳部やしっかりした山岳会などに所属して入山日数500日単位で育成される課題のように感じます

そのようなバリエーションスクールですが、この土日は那須井戸沢へ行ってきました
一昨日は雨模様でしたが昨日はそこそこ晴れ間もあって穏やかな入山日となりました
ただし今日は雨模様が約束されています 山岳会の山行であれば柔軟な日程変更も可能でしょうが都岳連スクールでは公募を前提としているため、日程変更が難しいというのが悩みの種です 多くの場合は場所の変更によって解決するほかありません

井戸沢のアプローチは深山ダム経由になりますが、林道最終ゲートまでのアプローチが問題となります 私の自家用車を供出したとしても全員は乗れません この為、JR那須塩原駅前でワンボックスレンタカーを借りました
私と素直ガイド以外は東北新幹線を利用してJR那須塩原駅に集合し、レンタカーに分乗して深山ダムの林道最終ゲートまで入りました
入山日の昨日の天候は良好でした この季節ですから蒸し暑く汗びっしょりになって三斗小屋温泉大黒屋旅館に入りました

三斗小屋温泉大黒屋旅館の魅力はタイムスリップしたような風情にあります
まるで江戸時代の旅籠を彷彿とさせてくれます
本館と新館の二つに分かれています
ランプの灯る本館に比べると新館はまるで横尾山荘にでも泊ったようで風情のかけらもありません
泊まるのであれば本館でありたい・・・と思っていましたが、幸いにも本館の部屋へ通されました
二階の部屋から外を眺めているとちょんまげの旅人が往来していても不思議ではないような気がしてきます
夕食は各部屋へお膳が運ばれます まさに配膳です

大黒屋旅館は露天風呂こそありませんが、大風呂は森に面しており素晴らしい雰囲気です
30年ほど前にこの風呂を知りました
煙草屋旅館の露天風呂からの眺めも最高ですが大黒屋旅館の森の眺めも最高です

18時に夕食を食べ終わり、講師部屋の20番で菅沼さんと就寝しました
若い素直ガイドは隣の部屋で参加者の皆さんと20時頃まで楽しく談笑したようです

そして日付が替わった2時頃でしたでしょうか?
土砂降りの雨に目が覚めました それから3時頃まで今日の予定について考え続けました
3時過ぎになって素直ガイドと菅沼さんが目覚めた様子を感じたので二人に声をかけて本日の予定について相談しました
結局次のような形になりました
6時から7時半までロープワーク講習
  • フィックスロープの通過方法の復習
  • 懸垂下降手順の復習
  • 簡易ハーネスの作成
  • レスキューの引き上げ
10時から12時まで1時間前に実施したロープワーク講習の内容を井戸沢で実践
  • フィックスロープによるF1の通過
  • F1の懸垂下降(ここまで教えても白紙状態の参加者がいるのは毎年のことです)
12時に終了し下山

板室温泉グリーングリーンにて入浴しJR那須塩原駅にて解散
レンタカーを返却し家路につきました


次回の為の備忘録
  • 5月10日に大黒屋の予約問い合わせを行いましたが、その時点では満室でした その後他の団体のキャンセルがあった為、宿泊できました 相当早い時期に予約する必要があります
  • 大黒屋旅館では昼食の弁当を500円で提供してくれますが、提供時刻が朝食後(06:30)になるので、早朝出発の場合には利用できません
  • 夕食は17時30分 朝食は6時30分
  • 大黒屋の消灯時刻は21時ですが早朝出発の登山者もいますので20時にはお静かに願います
  • 板室温泉から林道ゲートまでの所要時間は30分を見込んでおくのが無難
  • JR那須塩原駅と板室温泉の間は宇都宮共和大学前の道と直結している ICは黒磯板室がベスト
  • 井戸沢F1の倒木処理は誰もしていない 鋸持参で処理する人は今後もいないでしょう
  • 林道最終ゲートまでの林道の状態は良好






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