2024年6月8日土曜日

数年ぶりに遡行可能となった玄倉川本流ゴルジュ

素晴らしいアトラクションに変貌していたスラブ滝

玄倉川本流ゴルジュに通い始めたのは2009年でした
ところが数年前から玄倉第二発電所の水門が開けられたままになってゴルジュ内通過は不可能になっていました
今年になって玄倉第二発電所の運用が再開されたようです 玄倉林道自体も「ヘビ小屋隧道」まで歩行者通行可能と行政機関による告知もありました
そこで、都岳連バリエーションスクール実技6として久しぶりに玄倉川本流ゴルジュの計画を立てました

梅雨入り宣言が発表される時期なので天候を心配していましたが、晴れの予報でした
9時過ぎに玄倉バス停に到着し、9時半に歩き始めました

湿度の高い蒸し暑い日には林道にヒルがスタンディングオベーションするありさまの玄倉林道ですが、今日は晴れて湿度が低いので蛭の活動は鈍く、林道内に蛭を見ることはありませんでした
青崩れ隧道の旧トンネル入り口から入渓点の河原までの100mほどが蛭の密集地帯です
案の定、私の靴下にもくっついていました

河原に到着して水量を確認すると玄倉第二発電所の水門が閉じられていることがわかります
遡行を開始しました
しばらく平坦な河原を歩きながら渡渉方法や注意点、更にはロープを安易に使用することの危険性などを説明しました

巨岩を乗り越えながら進んでいくと間もなくモチコシ沢出合に到着しました
ザックを置いてモチコシ沢大滝の滝壺まで往復しました

やがてスラブ滝に到着
かつて、スラブ滝は川底に砂利が堆積していて、簡単に右岸から登ることができていたのですが、その砂利が一掃されて深い淵になっていました
素晴らしいアトラクションに変貌させた大自然の不思議に感謝しました
千葉田園スイミングクラブの生徒だったクロールができる素直ガイドが平泳ぎで突破してフローティングロープをフィックスしゴボウで続いてもらいました

連続する本命のゴルジュは私が担当しました 右岸を水中に体を浮かせながらトラバースしましたが低体温症になるほどの寒さを感じました 両手は紫色のチアノーゼを呈しており、人間アンカー中も全身の震えが止まりませんでした
ここもフローティングロープをフィックスしてゴボウで続いてもらいました
このゴルジュを突破すると右岸にもう一つ小さなゴルジュがあるのですが、ここは左岸を進んで割愛しました
するとすぐに遡行終了点のアッチ沢出合に到着しました

林道に這い上がり、沢靴を脱いでシャツも着替えましたが、体は冷え切っていて相変わらず手は紫色のままです
この時期の太陽の光は暑さを連想しますけれど、その陽の光のぬくもりにほっとするような気がしました

予定よりも1本早いバスに乗車できました
その後は「カミワザ」的な電車の乗り継ぎに成功し、まだ西の空にほのかな残照のある19時33分に四街道駅に帰着できました


モチコシ沢大滝を往復

モチコシ沢大滝



川底の砂利が一掃されて素晴らしいアトラクションに様変わりしていたスラブ滝
下は15年前のスラブ滝
とても同じ場所とは思えません

スラブ滝はフィックスロープのゴボウ

玄倉川ゴルジュの通過

ユーシンブルー

10年前に通っていたクライミングジム「T-Wall錦糸町店」を思い出します
経営がユージに替わってどうなっているのでしょうか?

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  • 05:20    四街道
  • 08:04    JR松田駅    08:25
  • 09:10    玄倉バス停    09:25
  • 10:02    小川谷出合
  • 10:39    境隧道
  • 11:00    旧青崩れ隧道入口
  • 11:10    入渓点河原    11:28
  • 11:54    モチコシ沢往復    12:30
  • 12:56    スラブ滝    13:05
  • 13:06    玄倉ゴルジュ    13:35
  • 13:40    アッチ沢出合    13:55
  • 13:55    林道    14:10
  • 14:30    境隧道
  • 15:00    小川谷出合
  • 15:29    玄倉バス停    16:06
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