2020年12月27日日曜日

4週連続の冬の八ヶ岳

結城さん提供

12月に入ってから四週連続となる八ヶ岳
一週目は小同心クラック
二週目はジョウゴ沢
三週目はプロガイド養成
四週目は裏同心ルンゼ
さすがに美濃戸から赤岳鉱泉のアプローチは足元の岩の形状まで覚えてしまいました
今月は強い寒気が入って大荒れが続きましたが、今回ばかりは穏やかな週末でした

例年、12月は裏同心ルンゼを企画します
裏同心ルンゼは人気が高く今回の企画も提案直後に定員となりました
偶然ですが先輩ガイドの大西さんが同じ日程で「赤岳主稜」を企画していましたので、赤岳鉱泉で同宿しました
都岳連においては私は大西さんの家来の中の一人に過ぎません

初日はアイスキャンディーでトレーニングする予定でしたが、アイスキャンディーの発達状態が悪く利用制限がありました
そこでやむを得ず大西ガイドと合同でジョウゴ沢F1へ行きました
ジョウゴ沢F1は先週とは一変して氷が大きく発達しておりました
しかも誰もいません
早速トップロープを設置し基本的なムーブのチェックとクランポンの調整具合を確認しました
赤岳鉱泉に戻ってからは懇親会も行わず19時には布団に潜り込みました
割り当てられた部屋は「しおがま」でファンヒーターがあって快適でした
夕方になって部屋の通路からアーベントロートに染まる大同心・小同心に月がかかるのが見えました

翌日です
赤岳鉱泉の朝食は6時から7時なので、朝食を自炊して5時に出発することもありますが、最近はしっかり赤岳鉱泉の焼き魚の朝食を摂ることにしています 塩サバや塩鮭ですが山の中で実際に魚を焼いて提供するというスタッフたちの努力に敬意を払いたくなります
先週は塩サバでしたが今日は塩鮭でした

大西ガイドを見送って私たちは7時45分に出発しました
目指す裏同心ルンゼは先行パーティーにどうしようもない初心者がいるとめちゃくちゃになりますが、今回はそのようなパーティーはいませんでした

裏同心ルンゼの各滝の結氷状況は良好で、氷も適度に柔らかくアックスのピックが小気味よいほどに決まりました
一方でアイススクリューのメンテナンスを怠っていた私はF2の三段滝を50m伸ばしてプロテクション2本で登らざるを得ませんでした
帰宅してからアイススクリューのメンテナンスを必ずしようと心に誓いました

F5を超えてハーネスとヘルメットを除くすべての装備を解除

大同心基部まで慎重に登り、大同心稜を下降しました 問題視していた大同心稜下降途中にある岩場はペツルのハンガーがあるのでスタカットでビレイして安全地帯までたどり着きました

赤岳鉱泉で残置の荷物を回収し、明るいうちに林道に到着
あとはのんびり歩いて赤岳山荘の駐車場にたどり着くことができました
帰りの高速道路にも渋滞はなく21時半前に帰宅できました

12/27
07:45 赤岳鉱泉
08:25 F1
13:38 F5上の終了点
14:25 大同心基部
15:53-16:16 赤岳鉱泉
17:03 北沢堰堤
17:39 赤岳山荘駐車場
18:45 小淵沢IC
20:35 八重洲
21:15 四街道

「しおがま」前の通路から撮影した大同心と小同心
暖房の効いた小屋の中からこのような風景を見ることができるのは驚きです

残照に映える赤岳
これは野外での撮影です

F5は落石の通路で、おおむね私が登っているラインの5mほど左を通過していきます


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