2018年7月16日月曜日

黒姫山

下山地にある古池

この三連休で戸隠、雨飾、妙高、飯縄に囲まれてたたずむ黒姫山に登ってきた
黒姫山というと大相撲の元関脇とC・W・ニコルが脳裏に浮かぶ程度という人がほとんどで、この山のおおよその位置は知っていても、実際に登ったことのある人は少ないと思う

そんな黒姫山だが戸隠、雨飾、妙高、飯縄など北信の有名どころを登りつくしたメンバーたちが北信で気になる山として選択したのである

今回のコースは出発地点が標高700mなので山頂まで標高差1350mを超える
それなりに登りごたえのあるもので、早朝の出発が必要だった
簡単にこの三日間を振り返って記述したい

7/14
いつもの通り新宿集合は6:45
用意されたバスは60人乗りの大型バス
ロープやクランポンやアックスを使う登山を行うような山岳会でこのようなバスを満員にできるのは、この会だけかもしれない
三連休の初日ではあったが中央高速を避けて関越経由にしたのが良かったのだろう 渋滞もなく野尻湖へ到着した
野尻湖ではナウマンゾウ博物館に立ち寄った
知的好奇心をくすぐる展示内容で満足感があった
キーワードは「キルサイト」と「石器と石ころの違い」である
黒姫ライジングサンホテルには15時チェックイン
猛暑の一日だったのでホテルの部屋に入ってすぐに缶ビールを自動販売機でゲットしたけれど、これがぬるい
がっくりしたが近所にコンビニがあるわけでもなし忍耐でぬるいビールを飲んだ
のちほどビールがぬるかった事情を知った
前夜、学生の団体が宿泊し、学生たちが夜間に内緒で飲酒しないように引率者がビールの自動販売機のコンセントを抜いたためだという

7/15
今日は黒姫山登頂の日
長丁場なので早朝出発が必要だ ホテルに無理を言って5時半に朝食を用意してもらい6時10分にホテルを出発した
登山口から登り始めたのは6時22分
私がサポートしたのは8名
なじみのメンバーばかりで各人の体力もおおよそ把握している
この8名を一人の落後者も出さないことはもちろんのこと、規定された時間内に下山するということも私に期待されている
今回に限らず大切なことは歩き始めの1時間から2時間をとにかくゆっくり歩くということである だが一般的な登山グループのリーダーの多くはこれができない 最初の2時間で無意識のうちに閾値を超えてしまう例がほとんどだと思う

黒姫山は登山口から山頂まで深い樹林帯を登る
今日のように高温の日には樹林が風をふさいでひたすら蒸し暑い
山頂こそ展望が効いたが、それ以外は徹底して樹林帯を歩く
水場は一切ない
古池方面へ下山したが、古池の手前20分標高1240mのところで伏流水が流れる沢を横断
ここで初めて水を補給することができた
古池から車道までは更に20分
車道に到着するとチャーターしたバスが待機してくれていた
この夜は湯田中温泉のホテル椿野へ
私たち登山者にとっては高級すぎるような格式のあるホテルで料理もさることながら温泉も快適だった 内湯は湯温が高くとても入っていられなかったが、露天の源泉かけ流しという一人用の風呂は湯温もぬるく疲れがとれるような気がした

7/16
朝風呂に入って豪勢な朝食をいただき8時半にホテル椿野を出発
サルが温泉に入るという施設を見学したが、雪のある時期に来ていれば、また違った印象を受けることができたのかもしれない
今回は60人乗りの大型バスだったのでコンビニや道の駅への駐車に制限があったようだ
コンビニに立ち寄ることができなかったのでアルコール抜きの高速道路の渋滞走行だった
そんなバスの車内だったが浦山さんが「ドリーム」というアメリカ映画のDVDを上映してくれた
とても素晴らしい映画だった

新宿には19時50分到着
20時09分発の特急あずさ千葉行きに間に合った


苗名滝

七ツ池と峰ノ大池


山頂から古池を望む

1240m地点